79dB ページ29
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Sota side
｢…、｣
なんとなく、ただなんとなくだけど
あの日から
どうしたらいいのか、よくわからなくなった。
別にいつも通りなんだけど
どこか心の中がモヤモヤしてる。
それはきっと、Aの右耳から無くなった補聴器が目に入る度に沸いてくる感情で。
もう本人はケロッとしてるのに、自分だけがあのできごとを気にして立ち止まってるのが
いやでいやで仕方なかった。
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皇輝 ｢そろそろ休憩しよっか、｣
檜山 ｢そうだね、他の競技の練習もあるし｣
だんだんとこの人数でもスムーズに歩けるようになってきて、最初の頃と比べたら全然いい感じ。
｢わくーあっちで休憩しよ｣
湧 ｢おー、行こ行こ｣
行き先はいつもの石階段
ここはもうおれら3人の特等席だもん。
湧｢ 颯太さー、｣
｢なに？｣
昨日のテレビ見た？とか、今度の休み空いてる？とか
次の言葉を想像してたら
後ろから飛んできたリレーメンバーの子の大きな声。
『元木ー！そろそろリレーの練習するって！！』
湧 ｢うえ、まじかよ
分かったー！！今行く！！！｣
タイミングわりいな、、なんて呟きながら頭を搔いて
さっき遠くに返事をしたくせに、そっちは向かわない。
へんなの〜わく。
｢3人で休みたかったねー｣
湧 ｢ほんとだよー、、じゃあ行くな｣
｢がんばれー。｣
湧 ｢…颯太、ちゃんとAと話せよ？｣
｢、どういうこと？｣
湧 ｢お前なんかあるとすぐ顔出るから分かるよ。
分かんねーけどさ、思ってること言やーいいんじゃん？｣
…幼なじみってこわーい
でも、
｢ありがと、わく。｣
湧 ｢ん。じゃーあとでな。｣
せっかくAと2人きりだし、たまにはそういうのもアリかな、なんて。
湧ってなんだかんだ男前で困っちゃうや
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スイ.(プロフ) - MMさん» ありがとうございます ！嬉しいです^ ^ 更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします〜！ (2021年3月29日 17時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
MM - 面白かったです続編楽しみにしてます (2021年3月26日 20時) (レス) id: f4898dbd5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2021年2月15日 16時
