21dB ページ21
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5、6時間目も様子が変わることはなくて、むしろしかめっ面になってきたA。
｢ここ、寄せすぎるとカタになるよ｣
眉間を押してそう言えば、俺の指を見つめてキョトン顔。
自分の世界に入りすぎだっつーの。
A｢そんなに寄ってた？｣
｢そりゃもうガッチガチに。｣
自分で気づかないくらいの考えごと？
ええ〜なんて言いながら自分の眉間を摩って、また暗い顔になって。
今日どうしたんだよ、ほんとに。
始まったHRも早く終われと願って
ふっかの話なんか聞いてられっか って思ってたら
深澤｢元木ちゃんと聞け、今大事な話だぞー｣
って怒られた。
俺まで変になってどうすんだよ…落ち着け落ち着け、
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掃除が終わってちらほらみんなが帰り出した頃、
内村｢湧、おれ今日先に帰るね｣
だからAのことよろしく。って平塚たちと玄関に向かった颯太。
なんだ、颯太もわかってんじゃん。
ただ寝てんのに気づいただけじゃなかったか。
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教室で時間を潰しながらAを待つのはどーってことないんだけど、
それにしても遅い。別教室にしてもこんなに掃除に時間かかるか…？
変な勘が働く時ってイヤなもので、やけに当たるんだ
しばらくしてガラッと開いたドアを見れば、泣きそうな顔で立つAが居た
｢なにお前…どした｣
そう聞いてもふるふると首を振るAを、とりあえず座ろ って席に着かせて 隣の自分の席に俺も座った。
シーンとした教室がやけに静かに感じて、いつもなら話しやすいはずのこの空間が
今日は逆に、俺を落ち着かなくさせた。
｢なんかお前今日おかしくねえ？俺の気のせい？｣
聞いた途端、下唇を噛んで目をそらすのは
図星だから なんだろうな
｢どしたの？｣
A｢なんもない、｣
まったく手のかかる幼なじみ。
ほんとは今すぐにでも涙が出そうなくらい、何かが不安なんだろうに
A｢…きっとかんちがい、だし｣
｢は？なにが？｣
引っかかるその言葉に突っ込めば、ふいっと顔まで背けられた。
そんなんしたら話できねーじゃん。言い逃げかよ？
｢こっち向いて、A｣
A｢イヤ、｣
｢話できねーじゃん、ほら｣
そんな泣きそうな顔すんなよ
今吐き出さなきゃお前溜め込んじゃうからさ。
強引でごめんだけど、ゆるして。
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スイ.(プロフ) - Suzuka573さん» そう言っていただけて嬉しいです(；；)自分で体験できていないので実際と違うこと多々あると思いますが、がんばりますので更新待っていてください！^ ^ (2020年10月26日 21時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
Suzuka573(プロフ) - 私も主人公さんと同じで右耳が聞こえないのでとっても感情移入しやすいです！更新お願いします〜！！ (2020年10月26日 8時) (レス) id: d37d3ec597 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2020年10月25日 16時
