検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:24,037 hit

デート。 ページ8

今日は!デート!!

朝起きたときから楽しみで、嬉しくって飛び跳ねたくなる。



昨日の夜はどうなったかって?

………あれ以上は何もなかったよ…

作った仮面見て中也が爆笑してただけ。


ちょっとだけ、心の底で「もっとして欲しい」って思ってる自分が居る。

でもきっと、されたら恥ずかしくってたまらないんだろうけど。


そんな事を考えながら部屋を出る。

中也は既に起きてて、リビングでスマホを見てた。

「おはよ、中也」


スマホから顔を上げるだけ。その動作でさえもかっこ良く見えてしまう。

「おう、おはよ」

中也と目を合わせるだけで顔が綻んでしまう。


「今日、どこ行きたい?」

「昨日考えてたんだけどね、ヨコハマの観覧車乗りたい!」

「おー、良いな!他は?」

「他は、中華街とか!あとは……中也が綺麗だと思う場所に連れて行って!」

「おう、良いぜ!」

ありがとう、と言い朝食を準備する。



文ストの記憶がまだある内に聖地巡礼したい。

けど、もうかなり記憶は消えていっていた。

鏡花ちゃんと敦君がデートで回った場所も、全部覚えてたはずなのに映像すら思い出せなくなってる。

1期の内容はほぼ全部消えかかっていた。

あと、向こうの世界での記憶も。

このまま全て失っていく。そう思うと全身脱力するような、恐怖と無力感に苛まれる。

息の根が止められたように、呼吸機能を失ったように、息が出来なくなる。

怖い。怖くて仕方ない。

けど今日は1日それも忘れられるはず。

深呼吸をして、気持ちを切り替えた。


朝食も食べて、準備も終わって、家を出る。

今日は車じゃなくて電車で出掛けた。


観覧車も、中華街も、海も見に行って、その途中途中にある聖地を見て興奮して、中也にちょっと引かれて。


「じゃあ次は中也のオススメの場所に連れてって!」

「おう!」

「どこに行くの?」

「ついてからのお楽しみだ」

えー、と言いながら中也についていく。


その頃には日は完全に暮れていた。


なんかよく分からないビルに入って、エレベーターをひたすら長い時間上がる。


ようやく最上階についた、と思ったらそこは屋上みたいな所だった。


「わぁぁぁぁああ!!」

そこは、ヨコハマの夜景が一望できる場所だった。


「綺麗…!!」

ずっと見ていられそうな景色。


――――この景色が1期オープニングの映像で、太宰さんが飛び降りてる場所だというのは、もう思い出せなかった。

私はまだ。→←いたずら。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
134人がお気に入り
設定タグ:中原中也 , 文豪ストレイドッグス , 文スト   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

nao - 私情はさみます……すいません、覚えてるかな、うちのことmaoです、これ見てくれてたら嬉しいです、そして返信くれると嬉しいな……… (2020年9月29日 23時) (レス) id: cb11543b97 (このIDを非表示/違反報告)
きおく(プロフ) - やっぱりハッピーエンドですよね…!!分かりました!!夢主ちゃんも中也も幸せにします!!コメントありがとうございました!!! (2019年9月26日 17時) (レス) id: 8fb2214b40 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - ハッピーエンドにしてあげて下さい!!  (2019年9月26日 17時) (レス) id: 2eff2af79a (このIDを非表示/違反報告)
きおく(プロフ) - なるほど…!!ありがとうございますー!!! (2019年9月24日 18時) (レス) id: 8fb2214b40 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 私はハッピーエンドがやっぱりいいです! (2019年9月24日 12時) (レス) id: 11efb22fa1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きおく | 作成日時:2019年7月22日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。