√通過電車

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バレンタイン当日




帰りのHR なかなかタイミングがあわなくて、優太にも顕嵐くんにもまだ渡せていない。









先生「よし、解散！」

チャイムと同時に 生徒が席をたつ









「やば、日直じゃん」

なんか今日は ついてないな…









優「Aー！ 帰ろ！」

教室の後ろの扉から 優太の声









「ちょっと待って！」


ふと、廊下をみると帰ろうとしている顕嵐くんの姿









「顕嵐くん！」

鞄からチョコを取り出して 駆け寄る









顕「お、Aちゃん」









「はい、これ」

チョコを差し出すと 安心したような顕嵐くん









顕「貰えないかとおもった

ありがとな！」




にっこり微笑んで、私の頭をポンポンする









「う、ううん…」


頭さわられるの はじめてじゃないのに
いつもと違った 感じがして









顕「……っと、怒られちゃうな」



手を引っ込めて 苦笑する顕嵐くん









「え？」



顕嵐くんの視線の先には、少し機嫌が悪そうな優太









顕「じゃあ 帰るね

チョコ ありがとう」









「うん！ じゃあ、また」








はやく日直の仕事終わらせないと









√ 嬉

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