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昼休み
なぜか分からないけど ‘顕嵐くんに会いたい’
って思って
屋上に続く階段を上る
いるかな?ひんやりとした空気が肌に触れる
最上階の階段に 座り壁にもたれて眠る彼の姿
「いた……」
昼休みの学校は騒がしいのに
この場所はなんの音も聞こえない
顕嵐くんに近づき、1つ下の段にしゃがむ
目にかかる金髪の前髪
気付いたら 手を伸ばしていて 髪に触れて
前髪をかきわける
……整ってるなあ
顕嵐くんの頬を軽くつついてみる
「柔らかい…」
顕「でしょ」
目を閉じたままの顕嵐くん
「わっ」
顕「Aちゃんの えっち」
って、頬をつついていた 私の手を掴む
「起きてたんですか」
顕「ほっぺツンツンされたら 起きるでしょ普通」
そういって トロンとした目で笑う
しばらくの沈黙のあと 顕嵐くんが続けた
顕「ねえ、Aちゃんは
まだ、片想いしてるの?」
実際、顕嵐くんのお陰で 優太のことを考える時間は少なくなった
と、いうか優太のこと吹っ切れるようになってきたのかもしれない
「……少しは」
私の手首を掴む 顕嵐くんの手に少し力がこもった
顕「そっか」
掴まれた手首をグイッとひかれ 顕嵐くんのほうに引き寄せられる
「え、ちょ 顕嵐くん?」
至近距離で絡み合う視線に 鼓動が速くなるのがわかった
.
顕「失恋が癒えたら
俺のこと好きになっていいからね」
真剣な顔の顕嵐くん
「え、」
なにもできず 固まっていると
いたずらっぽく笑う 顕嵐くんの顔
顕「とか、いってみる」
「……も〜、からかわないで!」
動揺を隠すように 顕嵐くんから離れる
顕「ごめんね」
そういった彼は 切なそうに微笑んだ気がして
「じゃあ、そろそろ戻るっ」
逃げるように立ち上がれば
また掴まれる 左手
顕「Aちゃん、一緒にサボろっか」
「……校則違反です」
掴まれた手首がなんだかあつくて
顕「強制」
.
二人きりの空間が
なんだか、息苦しい。
√ 雰囲気
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ななせ.。(プロフ) - キッシー担さん» こんな昔の作品なのに読んでいただきありがとうございます(;-;) (2017年4月15日 10時) (レス) id: 097d04f818 (このIDを非表示/違反報告)
キッシー担 - この話面白いです!作者さんすごいですね(^^)これからも続き読み進めていきます!この小説は私の毎日の楽しみです! (2017年4月8日 13時) (レス) id: 0ba50beb41 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 岸くんオチがいいです! (2016年2月16日 19時) (レス) id: 5998906dee (このIDを非表示/違反報告)
しょりよし(プロフ) - 岸くんオチがいいです! (2016年2月15日 22時) (レス) id: f8325c8068 (このIDを非表示/違反報告)
中村Büükä(プロフ) - 面白いですね( ´ ▽ ` ) 顕嵐くん落ちがいいです!!! (2016年2月15日 13時) (レス) id: 2bde8d362e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななせ.。 x他1人 | 作成日時:2016年2月2日 19時