√通過電車

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今日はAちゃんに会わなかったな〜

そんなことを考えながら、改札を通る









階段を上ってホームに出ると








数メートル先に 岸とAちゃん


ふたりは楽しそうに笑い合っている









目をそらし その二人から少し離れたところでとまる









さっきの光景が頭からはなれない









岸と本当に仲良いんだな、とか


Aちゃん眼鏡してる、とか



……お似合いだな、とか。









.









何気なく、二人をもう一度みる



遮るものがない 見通しのよいホーム









ドキッとした、









Aちゃんがこっちを見ていたから









俺だと確信した瞬間、
笑顔になるAちゃん









それだけで 自然と笑顔になってる自分がいて



気付いてくれただけでも嬉しかったのに、









「顕嵐くん！」

って、俺のところに駆け寄ってきたAちゃん









顕「どーも」


にやけそうになるのを抑えて、ニコッとわらう









「今日はもう会えないとおもった！」


いつもの笑顔で言うAちゃん









顕「俺も」









視界の端で、切なそうな顔岸を捉えた









二人が乗る予定の電車が到着することを知らせるアナウンスがホームに響く









‘あ！じゃあいくね’


って、手をひらひらさせて岸のもとに走っていく









.









……そろそろ決着つけないとな









√ 想

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