√通過電車

13 yuta ページ13

月曜日

用事があってAに会いに行く









3組の教室の前の廊下にAの姿









優「あ、」


声をかけようとして やめた









Aの隣には 阿部顕嵐

楽しそうに笑いあっている光景。









顕「ばーか」

そういって Aのおでこにデコピンをする阿部









「いったーい

バカって言う方がバカなんですー！」



口調は怒っていても 顔は笑っていて









なんだか 俺の知ってるAじゃなくて









‘じゃあチビ’ そういって Aの頭をポンポンする阿部









.









＿＿触るな






心のどこかで感じたことのない 黒い感情









気付いたら 早足に二人のもとへ近寄って









.









優「Aの身長は、中学2年で止まったんだよ」







頭を撫でる阿部の手を、掴んで

反対の手で俺の近くに Aを引き寄せる。









.









阿部の目が、一瞬 険しくなった

次の瞬間には 柔らかくなり









顕「そうなんだ」

って、手を引っ込めた









「優太 ひどい」

頬を軽く膨らませるAをみて









我に返った。









優「ごめんごめん」



なにやってんだ、俺









まただ、









.









＿＿＿ 胸がゾワゾワする。









√ 無意識

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