√通過電車

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高校2年
慣れた学校、慣れた通学路


帰りの電車が、あと7分でくるのを待つ。








するといきなり視界が暗くなり 目元にはゴツゴツとした手の感触









？「だーれだっ」

がんばって高い声をだし 目隠しをしてくるのは









「優太。

匂いでわかる」









優「やっぱりな〜

Aは匂いでわかるかなって思ったんだよね！」









「当たり前〜

何年幼なじみやってるとおもってんの(笑)」









優「まあな」








隣を見ると 優太が私を見下ろして
クシャ と笑う。









カッコいいな、溢れそうになる気持ちを我慢する


駅のアナウンスが通過電車が通ることを知らせる









優「そんな大事な幼なじみに報告があります」









「なに？」

優太のほうに向き直ると、









優「俺、彼女できた。」

幸せそうに微笑み ピースサインをする







その瞬間 私達の隣を勢いよく電車が通る





私は、通過電車が通り過ぎるまでなにも言えず









ただ、幸せそうな優太の顔を見ることしかできなかった。









√ 失

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