検索窓
今日:2 hit、昨日:15 hit、合計:18,398 hit

. ページ2

クローゼットの中を見ていたらベッドの上がもぞもぞと動き、ところどころ色が抜けて赤から金に変わりつつある髪色をした頭が見えた。起き上がってもまだ眠そうに目をこすっている。




「はよ……」
「おはよ。服忘れちゃってさぁ、ごめんだけど借りてるよー……やまだ?」




ズボンのありかを聞こうとしたら返事がなかった。
振り返るとさっきの姿勢のまま固まっているので目の前でひらひらと手を振ってみる。



「おーい?」
「…ハッ!」



覚醒したかと思えば急にすごい力で両肩を掴まれ、目の前には相変わらず寝起きとは信じられないくらい整った顔があった。





「お願いします」




「写真撮らせてください!」








「…はぁ?」








何言ってんだこいつ。




発言の意味不明さに今度は俺が固まっているとぶるると寒気が身体を襲った。


そういえばまだ下履いてなかったんだった。
目線を下に向ける。





……もしかして、これか?





「あのさ、」
「1枚で我慢するから!」



「おちつけ…というか、これはちょっと違うだろ」




両手を合わせて必死にお願いのポーズをするやまだをなだめる俺の格好はというと、

ふわふわとした生地の白いスウェットはかなり大きめでもはや丈が短めのワンピースと言ってもいいくらい。
温かさを感じるのは太ももまでで、そこからは何も身につけていないまま。
そう、図らずしも長年彼が愛してやまない服装と近い格好をしていたのである。




うーん、でもなぁ、



「白ニットでもニーハイブーツでもねぇのに」




「は?」

.→←UK 40



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (102 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
198人がお気に入り
設定タグ:ymin , やまいの
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

とい(プロフ) - 雪音さん» コメントありがとうございます!指輪のところは一番書きたいところだったのでそう言っていただけてうれしいです! (2023年5月1日 11時) (レス) id: ee8bc6596a (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 最後の指輪のところでめっちゃキュンキュンしました! (2023年4月28日 21時) (レス) @page19 id: 287eadd06c (このIDを非表示/違反報告)
べるはち(プロフ) - といさん» すごく好きなお話だったので思わずコメントしてしまいました!気長に待ってるので是非是非お願いします! (2023年4月23日 1時) (レス) id: 5fcad35e9b (このIDを非表示/違反報告)
とい(プロフ) - mai6943さん» 前回はコメントありがとうございました!大変遅れてしまいましたが、まだ読んでくださっていてうれしいです。なんとかくっつかせたいのでそうですね、気長に…(笑)、待っていただけたらと思います。 (2023年4月22日 10時) (レス) id: ee8bc6596a (このIDを非表示/違反報告)
とい(プロフ) - べるはちさん» コメントありがとうございます!続きを楽しみにしてくださっていて、とてもうれしいです。この続きも書きたいとは思っているので気長に…本当に気長に待っていただけたら…と思います。 (2023年4月22日 10時) (レス) id: ee8bc6596a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とい | 作成日時:2023年2月6日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。