第5話-�� ページ7
＊＊
「･･････ん」
気が付いたら、あのまま寝てしまっていたみたいだ。
━━１時か･･････、あと3時間眠れる。
俺は再び微睡の中へ身を委ねた。
『こんなところで寝てんのか･･････』
大きな熊が、蜂蜜を脇に抱えて隣に立っていた。
『あ、オイ、それ俺のじゃねえか･･････』
熊は俺の握っているソレを取ろうとした。
『うう･･････、いやだ･･････』
俺は取られない様に、手に力を込めた。
『おいコラっ！嫌だじゃねえよッ、放せ、テメエ･･････』
熊も負けじと引っ張るが、俺は絶対に取られない様に両手で掴んだ。
『おい馬鹿ッ、破けるだろうがっ！！ああ、クソっ･･････』
ようやく熊は諦めてくれた。
━━よかった。
呆れた熊は蜂蜜を持ったまま、何処かに行ってしまった。
俺はソレを胸に抱えて、
微かに漂う、その落ち着くような煙草の匂いに、俺は瞼を開く。
「ウォッカ･･････おはよう」
起き上がった拍子に、俺に掛かっていた毛布が、するりと膝に滑り落ちた。
「寝相が悪過ぎるんじゃねえのか、お前･･････」
ウォッカが、机の椅子に座って煙草を吸っていた。
「俺、またここで寝てた？身体が痛い･･････」
「ああ、ぐっすり寝てたぜ。俺の手拭い放さねえくらいにはな･･････」
「えっ･･････」
手を見ると、確かにウォッカの手拭いが握られていた。
「何で握ってんの･･････？？」
「それは俺が聞きてえよ、･･････返せ」
俺は何故か握っていた手拭いを、ウォッカに返した。
「ウォッカ、昨日も遅くまで仕事してたんでしょ･･････。寝なくて大丈夫なの？」
「はあ？舐めるなよ･･････、俺はお前と違って睡眠時間が少なくても頭が働くんだよ。それに、さっき仮眠も取ったしな･･････」
ウォッカのセーフティーハウスは、ここから近い。たまに、帰るのが面倒で俺の部屋で仮眠を取る事も時々ある。
「俺のベッド小さいから、寝にくそうだけど」
正直に言って、俺のベッドは寝心地は良いが、ソファーより小さい。俺でも小さく感じるのに、ウォッカだと、脚がはみ出る。
「ベッドくらいもっと、デカいやつ買えよ。ガキの時から変えてねえだろ･･････」
「壊れるまで使う予定だよ」
「そうかよ･･････」
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猫饅頭。(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます！かっこいいジンニキと言って頂けて嬉しいです｡｡。応援ありがとうございます！！ (2023年5月11日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - ジンニキかっこよきでした。更新楽しみにしてます‼︎ (2023年5月10日 23時) (レス) @page6 id: 913dff5ce5 (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» ウォッカは、懐に入った人間には優しくしてくれるという解釈(偏見)です。それ以外の人間には、ジン同様非人道的であって欲しいと個人的には願っています｡｡ (2023年5月9日 22時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夜鷹紫苑 - え?優しすぎませんすか? (2023年5月7日 0時) (レス) id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» コメントありがとうございます！ウォッカのお手製おにぎり、美味しそうですよね...。その人の好みによって具材とか味付けを変えてくれそうです｡｡ (2023年5月6日 21時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年5月1日 12時
