第8話-�� ページ45
＊＊
⚠︎暴力注意
「──っゥ、･･････ッ」
ジンに痣の部分を強く握り込まれ、俺は鈍い痛みに耐えるように唇を噛み締めた。
「飼い主の許可無く、
「俺はっ、してない！訓練の時も、試験の時も、確認したけど･･････傷、一つも無かった！嘘、付いたりしてないッ」
俺はジンの容赦の無い圧力を目の前にすると、語彙力が欠けたただの無力な子供と同然だ。
「なら、コイツは何だ。ぶつけて出来るような傷じゃあねぇだろうが」
ジンの体重がベッドに加わり、軋み音を上げた。
「──朝･･････確認した時に無かったのは確かだった。でも、万が一あるとしたら、出る直前に長官から掴まれた時しかない」
あの時、痣が出来るほど強く掴まれた感覚はしなかった。
──クソッ、腐り切ってる！
あの男は、俺のような人間をいたぶる趣味があると言っていた。つまり、
「ハッ、少しはマシになったかと思ったが･･････相変わらずおつむが足りねえクソガキのままか。貴様にとって、さぞかし生ぬるい場所だったようだ」
ジンはそういうと、持っていた煙草から手を離し、俺の腕へ落とした。
「っァぐ、つ！！」
火種が残ったままの煙草は、俺の腕を容赦なく焼いた。
「おっと、手元が狂っちまった。やり直さねえといけねえな」
ジンは再び煙草を手に取ると、今まで付けられてきた傷痕を抉るように、新しい傷を加えた。
「ぐ、ッァはッ、ゥ、･･････ッ」
呻き声を上げる俺の身体を押さえ付け、何度も･･････何度も何度も何度も何度も繰り返して、止めてくれない。
「･･････もう、いやだッ、ジン！腕っ、熱い、や、やめて、やめてくださっ」
他の人間から受けた暴力なら、普通に我慢できていた。･･････けれど、ジンだけには、恐怖心が抑えきれなくなってしまうのだ。
俺は喉の奥に異物が詰まってしまった時のような息苦しさが込み上げてきた。
「ご、め、んなっさい･･････、っさい、ジン、･･････ごめ、さい、無能でっ」
勝手に震える身体が、俺の意思に逆らって涙を零しそうになった。
──感情を殺せ、泣くなッ！
俺の精神の弱さは、ウォッカの負担になる。そして、主人であるジンへの裏切りだ。
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猫饅頭。(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます！かっこいいジンニキと言って頂けて嬉しいです｡｡。応援ありがとうございます！！ (2023年5月11日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - ジンニキかっこよきでした。更新楽しみにしてます‼︎ (2023年5月10日 23時) (レス) @page6 id: 913dff5ce5 (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» ウォッカは、懐に入った人間には優しくしてくれるという解釈(偏見)です。それ以外の人間には、ジン同様非人道的であって欲しいと個人的には願っています｡｡ (2023年5月9日 22時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夜鷹紫苑 - え?優しすぎませんすか? (2023年5月7日 0時) (レス) id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» コメントありがとうございます！ウォッカのお手製おにぎり、美味しそうですよね...。その人の好みによって具材とか味付けを変えてくれそうです｡｡ (2023年5月6日 21時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年5月1日 12時
