第8話-�� ページ40
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終了のサイレンが鳴り、金属製の扉が開いた。
「──最終試験は、これで終了だ。生き残れて良かったなオイ」
そう言ってルイスは俺の方を一瞥し、床に転がっている男を見下ろした。
「あーあー、それに対して･･････テメエはこんなに無様な姿で降参したのか？一回り以上も歳下のガキにブン殴られてよ･･････見る影もねえーなぁ、いっその事殺されてりゃ良かったんじゃあねえか？？」
「ウウッ･･････」
分厚い靴底で男の身体を踏み付け、更に男に侮辱の言葉を吐き捨てた。
「まあ、可愛いモルモットに生まれ変わって研究の材料になってくれや。──オイ、コレを車に運んどけ」
「いッ、嫌だぁあああッ！！」
さっきまで大人しかった男が、大声で叫び声を上げながら暴れ始めた。
「助けてくれッ助けて、嫌だッ、死にたくない！！はなせッはなせぇぇえええ──ッ〜〜･･････！！」
暴れる男を作業着を着た男達が拘束し、舌を噛ませない様に口へ布を詰め込んだ。
そして、そのまま男は扉の向こうへと消えていった。
「･･････」
「良かったな、23番。どうやらテメエは運が良いみてえだ。──長官がお待ちだ、来い！」
ルイスの後に着いて行くと、最初にも来た部屋に通された。
「生きてたか、小僧。見た目の割に、生命力が高いようだな」
太い葉巻きを蒸しながら、俺の方を見るこの男はこの施設における最高指揮官──長官だ。
「しかし、酷い男だな23番･･････相手を殺さずモルモットにするなんてよォ。俺だったらァ、舌噛み切って死んだ方がマシだ･･････」
俺は静かに長官の動向を伺った。
「約束通り、飼い主の元に返してやる。卒業おめでとう、23番･･････」
差し出された手を俺が黙って見つめていると、長官に腕を引っ張られた。
「ッ！？」
一瞬で全身の血の気が引き、掴んできた手を思い切り振り払った。
「──ハハァッ、警戒心が強いのはいい事だが、相手を刺激するのは改めるといい。特に俺やあの男ような人間は、お前みたいな奴をいたぶりたくなるんだ」
俺を見る長官の顔は、凶悪に満ちた表情だった。
「くれぐれも飼い主に嬲り殺されないように、気を付けろよ」
「･･････ご忠告をどうも」
俺は一秒でも早くこの場所から、永遠に逃げ出すため、案内役であるルイスの背中へ張り付くように部屋を後にした。
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猫饅頭。(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます！かっこいいジンニキと言って頂けて嬉しいです｡｡。応援ありがとうございます！！ (2023年5月11日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - ジンニキかっこよきでした。更新楽しみにしてます‼︎ (2023年5月10日 23時) (レス) @page6 id: 913dff5ce5 (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» ウォッカは、懐に入った人間には優しくしてくれるという解釈(偏見)です。それ以外の人間には、ジン同様非人道的であって欲しいと個人的には願っています｡｡ (2023年5月9日 22時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夜鷹紫苑 - え?優しすぎませんすか? (2023年5月7日 0時) (レス) id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» コメントありがとうございます！ウォッカのお手製おにぎり、美味しそうですよね...。その人の好みによって具材とか味付けを変えてくれそうです｡｡ (2023年5月6日 21時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年5月1日 12時
