第7話-�� ページ33
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男の射撃の正確性はそれほど高くない事が幸いした。
「っ･･････！」
まず1発目の弾は、頭の上を通り過ぎて、壁に弾かれたソレが天井の蛍光灯を割った。
──今だッ！！
そして、男が2発目を撃とうと引き金を引く瞬間、俺は残りの2発を手首と足に目掛けて発砲した。
「──ックソ･･････！！」
男の拳銃は床に弾き飛ばされて、弾は後ろにいた手下の一人に命中した。
「あーあ、ここまでか･･････」
男は手下の拳銃を奪い取ると、ポケットから大量のゴム弾を取り出した。
「──お遊びは、終いだ･･････。オイ、全員でアイツを取り押さえろ」
すると、周囲にいた4人の訓練生が髑髏の男の命令を受けて、ゆっくりと俺の周りを囲んだ。
──最初からグルだったって事か･･････。
この後の最悪な光景が脳裏に過ぎった。
「今更後悔したって、遅いぜ？──これから、俺の下僕として精々励んでくれや」
4人が掛かりで壁に押さえ付けられた俺の頭に銃口を当てがうと、男は気味の悪い笑顔を浮かべていた。
「これで、絶対外さねえ！！」
俺が痛みを覚悟した、その時･･････目の前の男の顔が消えた。
「──え･･････」
髑髏の男は泡を吹いて床に倒れ込んでいた。
「──な、9 ･･････？」
そして、そこには倒れた男の頭を踏み付けた9がいた。
「──やっぱり、アンタの方が狙われたな。･･････運が悪い奴」
9が俺を押さえつけた男達を一瞥すると、掴んでいたその手から力が抜けていくのを感じて、力を込めて押し返すと意外にも簡単に解放された。
「･･････分かってたのか？」
「最初から俺を集中的に撃ってくるなんて、普通はしないからな」
「──それと、弾のことだけど･･････」
「──そうだ、アンタに渡した弾は3発･･････実際はペアごとに10発渡されていた」
「･･････」
周囲の弾数からして計算が合わないのは当然の事だ。
「──アンタの実力が不明だったんだ。弾を渡してやっただけでも感謝して欲しいくらいだ」
「あー、･･････そう」
何の悪気も見せない9の様子に、俺は逆に安心感を覚えた。
「まあ、助けてくれた礼だけは言っておくよ。──ありがとう」
俺がお礼を言うと、9は仏頂面のまま答えた。
「──礼より掃除、俺の場所もしろよな」
前言撤回、少しは自重して欲しいものだ。
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猫饅頭。(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます！かっこいいジンニキと言って頂けて嬉しいです｡｡。応援ありがとうございます！！ (2023年5月11日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - ジンニキかっこよきでした。更新楽しみにしてます‼︎ (2023年5月10日 23時) (レス) @page6 id: 913dff5ce5 (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» ウォッカは、懐に入った人間には優しくしてくれるという解釈(偏見)です。それ以外の人間には、ジン同様非人道的であって欲しいと個人的には願っています｡｡ (2023年5月9日 22時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夜鷹紫苑 - え?優しすぎませんすか? (2023年5月7日 0時) (レス) id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» コメントありがとうございます！ウォッカのお手製おにぎり、美味しそうですよね...。その人の好みによって具材とか味付けを変えてくれそうです｡｡ (2023年5月6日 21時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年5月1日 12時
