第7話-�� ページ30
＊＊
張り詰めた空気の中、大男が俺の前で足を止めた。
「──貴様だな、本日から訓練を受けるという奴は･･････」
「･･････っ」
大男は強引にショットガンで俺の顎を上へ向かせた。
「フン･･････聞いていたよりも腑抜けた面だなァ、お坊ちゃんよォ。──だが、これからの訓練でその弛んだ面を叩き潰してやる･･････覚悟しておけ！」
そう吐き捨てると、大男は再び通路を歩き始めた。
朝の点呼が終わり、俺達は一列に並ばされて別の場所へと連れて行かれた。
そこへ着くと、黒ずんだホワイトボードに書かれたトレーニングメニューを見せられた。
「──1時間以内に、このメニューを全てこなせ！出来ない無能に食わせる飯はねえッ！」
「なあ、アンタ･･････」
トレーニング器具が置かれた倉庫に着くと、
「この訓練は、基礎体力の向上が目的だ。教官に目付けられねえように、真面目にしておけよ」
そういうと、9は両手に持っていた重りの一セットを俺に渡してきた。それは、トレーニングに使う重りのようだった。
「ありがとう･･････」
「──お前の為じゃねえ、ここでは同室者の連帯責任がお決まりなんだ」
俺はそれを受け取ると、両足に重りを付けて指定されたメニューをこなし始めた。
「──はぁ、っ･･････！･･････っ、っと･･････」
全てのメニューをこなし、表示されたタイマーを見ると後三十分近く時間が残っていた。
「へえ、見た目の割に体力あるんだな･･････」
「･･････まあ、人並みには。そういう9も、全く疲れてないみたいだね」
9は、俺より十分ほど早く終えていた。当然それ以上に早く終えた者は誰も居なかった。
「俺は優秀だから。･･････早く終わらせた方が、その分休めるだろ？」
9は壁を背にして座ると、そのまま目を瞑った。
──優秀･･････ね、確かにそうかもしれないな。
周りを見回すと9と俺しか、メニューを終えた人間は居なかった。
するとその時、一人の男と目が合った。
「･･････」
その瞳から、明確な敵意が感じられる。
──面倒だな･･････。
俺は直感的に嫌な予感がしていた。
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猫饅頭。(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます！かっこいいジンニキと言って頂けて嬉しいです｡｡。応援ありがとうございます！！ (2023年5月11日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - ジンニキかっこよきでした。更新楽しみにしてます‼︎ (2023年5月10日 23時) (レス) @page6 id: 913dff5ce5 (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» ウォッカは、懐に入った人間には優しくしてくれるという解釈(偏見)です。それ以外の人間には、ジン同様非人道的であって欲しいと個人的には願っています｡｡ (2023年5月9日 22時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夜鷹紫苑 - え?優しすぎませんすか? (2023年5月7日 0時) (レス) id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» コメントありがとうございます！ウォッカのお手製おにぎり、美味しそうですよね...。その人の好みによって具材とか味付けを変えてくれそうです｡｡ (2023年5月6日 21時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年5月1日 12時
