第6話-Side:ジン ページ25
＊＊
「──行ったか･･････」
一仕事を終えた俺は、手配していた車の中で煙草を蒸す。
未熟な
──あの軟弱野郎が、いつまで耐えれれるかだが･･････。この程度耐えられねえ奴なんざ、死んでも構わねえ。
ウォッカの後ろで突っ立っただけの使えない野郎は、俺にも、組織にも不必要だ。
主人の前で失態を繰り返す愚図な男には、日本の整い過ぎている環境は悪影響にしかならない。
どこもかしこも来た時から成長していない。むしろ、退化しているとすらいえる。
──ウォッカの奴が甘やかし過ぎた結果だ。
世話を命じたのは俺であるが、甘やかせと言った覚えは微塵もない。
おかげで奴は、射撃精度は高い反面、実践で人殺しをまともに出来ない間抜けに成長していた。
──軟弱な精神は、破滅しかもたらさねェんだ。
いざという時、瞬時に人間を撃ち殺せなくては一人前とはいえない。
俺は灰皿に短くなった煙草を擦り付けると、車のアクセルを踏み、手配している部屋に向かった。
部屋に着くと、携帯が鳴る。電話の主は、仕事を命じていたウォッカだった。
──「兄貴、お疲れ様です。先程、兄貴に頼まれていた仕事、片付けてきやした」
──「そうか、ご苦労だったな･･････で、問題はなかったんだろうな？」
──「問題ありやせん、この受け取った書類を見る限り確かみたいですぜ･･････」
──「なら良い、･･････ベルモットの奴が受け取り場所に例のバーを指定している。お前はこれからそこに行ってソイツを渡して来い」
──「へい、兄貴！」
その返事を聞くなり、俺は通話を切った。
命じた仕事を手早く済ませるウォッカは、組織の中でもかなり仕事ができる有能な奴だ。
「･･････」
しかし、ルシアンみたいな甘ったれたガキに手を焼かされている、･･････まさに滑稽だ。
「･･････
俺はウォッカと違って、情けはかけない主義だ。
──ルシアン･･････、テメェに安らぎなんてモンは、与えてやらねえ。
弱者は強者に喰われる運命にあるのだから。
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猫饅頭。(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます！かっこいいジンニキと言って頂けて嬉しいです｡｡。応援ありがとうございます！！ (2023年5月11日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - ジンニキかっこよきでした。更新楽しみにしてます‼︎ (2023年5月10日 23時) (レス) @page6 id: 913dff5ce5 (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» ウォッカは、懐に入った人間には優しくしてくれるという解釈(偏見)です。それ以外の人間には、ジン同様非人道的であって欲しいと個人的には願っています｡｡ (2023年5月9日 22時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夜鷹紫苑 - え?優しすぎませんすか? (2023年5月7日 0時) (レス) id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» コメントありがとうございます！ウォッカのお手製おにぎり、美味しそうですよね...。その人の好みによって具材とか味付けを変えてくれそうです｡｡ (2023年5月6日 21時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年5月1日 12時
