第6話-�� ページ21
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5時間ほどで与えられた仕事を終え、俺は椅子に座ったままうとうとしていた。
「･･････ルシアン、寝てねえのか？」
「ん･･････、睡眠時間は･･････取った方だと思う」
長時間の緊張状態から解放されて、気が緩んでしまったのだろうか。
「──･･････んん、･･････」
自分の意思でとは裏腹に、瞼が重くなっていく。
「まったく･･････眠てえなら、椅子じゃなくて、そこで仮眠取ったらどうだ」
ウォッカは、備え付けてある仮眠用のベッドを指差した。
「でも･･････ジンに、怒られるんじゃないの･･････？」
「──兄貴が来る前に起こしてやるよ。それに、寝不足でヘマされる方が迷惑が掛かるんだ」
ウォッカは中々動かない俺を抱えると、ベッドへ連れて行った。
「ウォッカ･･････、ウォッカは、ここにいる？」
無性に不安が襲ってきて、俺はウォッカの手を握った。
「別に･･････何処にも行きゃしねえよ、兄貴からの任務だからな。ここで監視しててやる」
「そっか･･････」
その言葉を聞いて、安心したのか意識が遠くなっていく。
──ウォッカの手･･････あったかい。
いつも俺を安心させてくれる、大きくて、温かくて、優しい手。
ずっと昔から、俺を支えてくれた大事な人。
世界が淡い光に包まれて、そこに居たウォッカが俺の頭を撫でてくれる。
ふわふわと宙に浮かぶような感覚が心地良くて、俺は何だか嬉しくなった。
──･･････？
ウォッカの後ろに、白い
──ウォッカ･･････それと、だれ･･････。
その靄は、俺に近づいて来ると頬に触れた。
『いいこ、いいこ･･････。私の可愛い天使･･････』
その瞬間･･････記憶にない誰かの声が、微かに聞こえた様な気がした。
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猫饅頭。(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます！かっこいいジンニキと言って頂けて嬉しいです｡｡。応援ありがとうございます！！ (2023年5月11日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - ジンニキかっこよきでした。更新楽しみにしてます‼︎ (2023年5月10日 23時) (レス) @page6 id: 913dff5ce5 (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» ウォッカは、懐に入った人間には優しくしてくれるという解釈(偏見)です。それ以外の人間には、ジン同様非人道的であって欲しいと個人的には願っています｡｡ (2023年5月9日 22時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夜鷹紫苑 - え?優しすぎませんすか? (2023年5月7日 0時) (レス) id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» コメントありがとうございます！ウォッカのお手製おにぎり、美味しそうですよね...。その人の好みによって具材とか味付けを変えてくれそうです｡｡ (2023年5月6日 21時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年5月1日 12時
