第5話-�� ページ3
＊＊
「━━ッ！！、･･････ン、ルシアン、起きろッ！！」
「ッ･･････！！」
ウォッカに身体を揺さぶられ、俺は意識を取り戻した。
「お前、なんかすげェ
「ウォ、･･････ッカ･･････」
汗で滲んだ服が、肌に張り付いて気持ちが悪い。
「どうした、悪夢でも見てたのか？」
「悪夢･･････多分、悪夢だった気がする」
内容は覚えていないけれど、今までに何度も似た様な悪夢を見ていた気がする。
「覚えてねえのかよ･･････。━━しっかりしろよ、悪夢で体力持ってかれるなんて馬鹿らしいぜ」
ウォッカは俺に向かって、棚にしまってあった白いタオルを投げる。
「シャワーでも浴びて、目ぇ覚まして来い」
「･･････ありがとう、ウォッカ」
俺はびしょ濡れになったシャツを脱ぎ捨てると、シャワーを浴びる。
湯気立つシャワーが、俺の冷えた身体を温めていく。
浴室にあるガラスに反射する俺の身体には、無数の青痣、小さな火傷跡が写っている。
この傷の殆どは、ジンによって与えられた傷だ。
「っ･･････」
俺は身体を洗おうと前屈みになると、肋骨が鈍い痛みが走る。
「うわ･･････酷い」
そこを見てみると、かなり痛々しい色に変色した痣が浮き出ている。
俺は可能な限り傷を優しく触れて洗い、濡れた頭にシャンプーで揉み込むと、一気に泡を洗い流した。
「はあ、スッキリした･･････」
シャワーを浴び終えて浴室を出ると、下着と服が無造作に置かれていた。
「･･････」
俺はタオルで身体を拭き、用意されたその服に着替えた。
「ウォッカ、着替えありがとう」
部屋のソファーでおにぎりを食べていたウォッカは、俺にも拳くらいのサイズのおにぎりをくれた。
「おお、お前もそれ食え」
「･･････ん、ありがとう」
大きなおにぎりの中には、ぎっしりと牛肉が入っていた。甘党の俺に寄せてくれたのか、前に食べた時よりも甘めの味付けに変えられていた。
「･･････美味しい」
俺がそう呟くと、ウォッカは当たり前だ、と得意気に笑っていた。
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猫饅頭。(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます！かっこいいジンニキと言って頂けて嬉しいです｡｡。応援ありがとうございます！！ (2023年5月11日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - ジンニキかっこよきでした。更新楽しみにしてます‼︎ (2023年5月10日 23時) (レス) @page6 id: 913dff5ce5 (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» ウォッカは、懐に入った人間には優しくしてくれるという解釈(偏見)です。それ以外の人間には、ジン同様非人道的であって欲しいと個人的には願っています｡｡ (2023年5月9日 22時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夜鷹紫苑 - え?優しすぎませんすか? (2023年5月7日 0時) (レス) id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» コメントありがとうございます！ウォッカのお手製おにぎり、美味しそうですよね...。その人の好みによって具材とか味付けを変えてくれそうです｡｡ (2023年5月6日 21時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年5月1日 12時
