第6話-�� ページ16
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開け放たれた扉の向こうには、ジンが立っていた。
「──ジン･･････」
ジンは俺を一瞥すると、手に持っていた寝袋を放り投げた。
──今夜はこれで眠れってことか･･････。
俺は床に転がった寝袋を拾い上げると、ジンに話しかけた。
「ジン、寝袋･･････ありがとう。えっと･･････イギリスへは、ここから直接行く感じなの？」
俺が恐る恐る聞くと、ジンは口を開いた。
「──そうだ、此処の方が効率が良いからな。それに、ウォッカが出払ってる間、テメエのお守りの為だけに時間を使いたくねえ･･････」
そう言い放つと、部屋から出ていった。
そして、再び部屋は、俺一人だけになった。
「･･････寝よ」
俺は寝袋を開き部屋の電気を消すと、その中に身体を潜り込ませた。
「･･････」
寝袋は、煙草の･･････ジンの煙草の匂いが染み付いていた。
「･･････っ」
ジンがすぐ側に居るみたいで、なんだか───。
──全く落ち着かない･･････！
更に、濃いその匂いで例の
あの日の事には、一切何も触れられていない。もちろん、ウォッカやベルモットからもだ。
──いや、聞かれたら聞かれたで困るけど･･････。
俺にとっては初めての事で、その相手がジンで、しかも無理矢理･･････。
「･･････はあ」
凄く気にしている訳ではないが、全く気にしていないかと言われたら嘘になる。
この記憶を忘れたくても、衝撃的だった為に忘れらないのだ。
──ああ、早く眠くなれっ！！
俺は腕で目元を隠すと、瞼を閉じる。
「････････････」
・
・
・
──眠れない･･････。
俺は意識が遠くなるまで、延々と羊の数を数えていた。
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猫饅頭。(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます！かっこいいジンニキと言って頂けて嬉しいです｡｡。応援ありがとうございます！！ (2023年5月11日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - ジンニキかっこよきでした。更新楽しみにしてます‼︎ (2023年5月10日 23時) (レス) @page6 id: 913dff5ce5 (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» ウォッカは、懐に入った人間には優しくしてくれるという解釈(偏見)です。それ以外の人間には、ジン同様非人道的であって欲しいと個人的には願っています｡｡ (2023年5月9日 22時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
夜鷹紫苑 - え?優しすぎませんすか? (2023年5月7日 0時) (レス) id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - 夜鷹紫苑さん» コメントありがとうございます！ウォッカのお手製おにぎり、美味しそうですよね...。その人の好みによって具材とか味付けを変えてくれそうです｡｡ (2023年5月6日 21時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年5月1日 12時
