第3話-ショッピング�� ページ5
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「やった･･････新作ゲット！」
お目当ての化粧品を抱え、ピンガは嬉しそうにしていた。
「グレースになってから、一段と楽しそうだな」
「まあね〜。メイクすると気分が上がるし、意外と気に入ってるのよね」
「へえ、俺も挑戦してみるかな」
俺がそういうと、ピンガ━━グレースの足が止まった。そして、じっと俺の顔を眺めた。
「Aは素材だけは良いからね。次の休暇にでも、女の子のメイク教えてあげるわ」
そう微笑んだグレースは、コレよろしく、と俺に荷物を持たせると、別のお店へ入って行った。
━━うーん、やっぱりグレース･･････俺のタイプだ。
俺は軽い足取りで、その背中に付いて行った。
「いらっしゃいませ、本日は何かお探しでしょうか？」
「ええ、一応･･････ネイルって置いてありますか？」
「はい、勿論取り扱っておりますよ。━━ネイルはこちらのエリアになります」
案内された場所で、俺は陳列されたネイルを手に取って眺める。
「この色も綺麗だな･･････」
ネイビーブルーに細かいラメが入った、俺好みの美しいネイルだ。
━━あーでも、似てる色の持ってるんだよな･･････。
俺の手持ちのネイルはほとんど、好きな青系統のモノばかりで、変わり映えがしない。
━━ 一応コレは買うとして、･･････たまには違う色も買ってみるか？
手のひらに乗せて、何色か色を選んでみる。
「なーに、何色にするか悩んでるの？」
「そ、たまには違う色買うのも良いかなと思ってさ」
グレースは、並べられたネイルを
「ふーん、こういう色もいいんじゃない？」
上品なラベンダーブルーのネイルだ。
「確かに･･････いいね、じゃあコレ買おうかな」
「悩んでた割に、決断早いわね･･････」
「まあ、相棒が勧めてくれたネイルだし？･･････それに、俺もこの色、気に入ったからさ」
俺は選んだネイルを小さなカゴに入れると、中央にあるレジへ持って行った。
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年4月29日 2時
