第4話-�� ページ44
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本日の業務終了後、数十分ほど牧場の残業をして、タクシーで自室へ戻ると、しっかりと施錠していたはずの部屋の扉が開いていた。
「･･････」
その扉の隙間から、煙草の煙が漏れ出てきている。
この独特の煙草の匂いは━━━。
「遅せえぞ･･････」
部屋の中には、ソファーにもたれ掛かり、煙草を蒸しているジンが居た。
「遅くなってごめん、今日は少し残業してたから」
「言い訳をするな。要は、残業しねえと仕事が終わらせられねえねえグズってだけだろうが･･････」
そう言って、ジンは短くなった煙草を、灰皿に擦り付けた。
「そうだね、完全に俺の配分ミスだよ。ごめん･･････、ジン。待たせちゃって」
煙草の吸い殻の量を見るに、20分以上は待ってくれていたのだろう。
「ルシアン」
例えこの時間に来ることを知らなかったとしても、主人であるジンが言うことは、どんな理不尽な言動も受け入れる･･････無論異論なんて許されない。
「━━明日の夕方18:00だ。組織を
ジンは、一枚の写真を取り出した。そこに写っていたのは端正な顔立ちをした、綺麗な女性だった。そして写真の裏側に、小さく文字が書かれている。
━━
「俺が奴を始末する間、お前は周辺の見張り番をしろ」
「オーケイ、見張り番ね。また、何か必要なモノがあったら準備しておくよ」
「･･････盗聴器を用意しておけ」
「盗聴器ね、丁度いくつか持ち合わせてるのがあるよ」
俺は引き出しから、自作の盗聴器を取り出すとジンに渡した。
「前に作ったのより、小型で音質を良くしてるよ。このラジオに繋げば、会話が聞こえるようになってる」
俺は使い方を一通り教えると、ジンはソレを懐に仕舞い込んだ。
「楽しそうだね･･････ジン」
ジンの口元が微かに上がっている･･････、何故か機嫌が良さそうだ。
「━━ああ、楽しいぜ･･････。奴の絶望した死に顔を想像するだけでな」
ジンは喉を鳴らした。
「･･････ッ！」
そして、天使の羽根を捥ごうとする悪魔の様な･･････残忍な笑顔で言った。
「裏切者には、それ相応の死に場所ってヤツを用意してやらねえとな･･････」
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猫饅頭。(プロフ) - もの太郎さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉光栄ですっ...！！これからも、少しずつではありますが、更新していこうと思います。暖かく見守って頂けると幸いです。 (2023年4月6日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
もの太郎 - 超好き！！！！更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年4月6日 19時) (レス) @page17 id: 415bc119d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年3月1日 3時
