第3話-�� ページ31
※ジンcp〈R15〉程度の表現あり。
＊＊
「っ....はぁ、…….！」
それから数分程度口内を弄られた後、ようやく唇を離された。
「....っはあ、.....ど、….って...」
最終的に上手く呼吸が出来ていたが、酸欠状態なのか、呂律が回らない。
「...........」
ジンは何事もなかったかの様に、俺を膝から下ろすと、また煙草を吸い始めた。
＿＿完全無視....。
「はぁっ、...............っ........はあ.....」
こんなキス程度で動揺している俺が、なんだか馬鹿らしく思えてくる。
むせ返すようなアルコールと、今でも残ったままの苦くて癖のある煙草の味。
以前ネットで見た、『ファーストキスはレモンの味』だと書かれていた記事は全くのデマだという事だ。
＿＿初めてのキスが、コレ....か。
別に初めてだからといって、それを気に留めるような純情を持ち合わせている訳ではない。
それよりも、それをウォッカとベルモットに見られてしまった事の方が、俺にとっては大事だった。
＿＿どんな顔して会ったら良いんだろ...。
向こうは全く気にしてなんていないだろうが、身内にそういうシーンを見られるのは、俺でも気まずく感じる。
＿＿いや、それは後で考えよう。
俺は濡れた唇を袖で拭うと、ソファーに座り直した。
＿＿あれ...？
そして、周囲の変化に気が付いた。
ここから少し離れた場所に、標的の手下が俺達の方に小型カメラを向け、何処かに電話していた。
＿＿俺、を見ている....。
直感的にそう感じていた。
「.........」
どうやらジンも、それに気付いている様だった。
「奴に気に入られたようだぜ、ルシアン...」
ジンは吸っていた煙草を灰皿に擦り付けた。
「....フッ、ようやく狩りの時間だ...」
そして...俺達は打ち合わせ通りに、二手に分かれる事にした。
＊＊
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猫饅頭。(プロフ) - もの太郎さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉光栄ですっ...！！これからも、少しずつではありますが、更新していこうと思います。暖かく見守って頂けると幸いです。 (2023年4月6日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
もの太郎 - 超好き！！！！更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年4月6日 19時) (レス) @page17 id: 415bc119d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年3月1日 3時
