第1話-�� ページ4
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「あの……トロピカルタウン、って遊園地じゃなかった？」
車に押し込まれた俺は、ウォッカから行き先を聞いて思わず聞き返すと、ジンがそれに答える。
「まさかブツの取引を、わざわざ遊園地なんざふざけた場所でするとは思われないだろ」
「まあ、そうだけど……」
＿＿でも遊園地って、大人の男が真っ黒な服着て行くような場所ではない気がするんだけど……。
そんな言葉が喉元まで出かかり、口をつぐんだ。きっと俺には出過ぎた真似である。
「それで、俺はどこで仕事してたらいい？まさか、遊園地内でしろなんて言わないと思うけど」
「お前はこの車の中で待機だ。遊園地内の監視カメラでも盗み見て、もし異変があったらコレで知らせろ」
ジンは俺の鞄から小型の機械を取り出した。それは俺が趣味で作った、小型の無線通信機だった。
「オーケイ、でも……その無線って言っても、離れてる距離だと通信出来ないよ。まだ実際に外で使ったことないから」
「別にアテにしてねえからな。恐らく使うことすらねえだろうしな」
そうこうしているうちに、車はトロピカルランドの駐車場に到着していた。
「ねえ、ウォッカ。俺の分まで楽しんできてね」
俺の軽口にウォッカは、声を大きくした。
「ルシアンおま、バーカじゃねえのか！仕事で行くってのによ、楽しんでどうすんだってんだ！……さ、兄貴行きやしょうぜ！！」
言葉に反して嬉しそうな顔をするウォッカを、ジンは
「騒ぐな、ウォッカ！ガキみてえに、はしゃいでんじゃねえ！！」
「へ、ヘイ……すまねえ兄貴っ！！」
そして、心なしか悲しそうに謝るウォッカの姿に、少しだけ同情した。
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猫饅頭。(プロフ) - もの太郎さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉光栄ですっ...！！これからも、少しずつではありますが、更新していこうと思います。暖かく見守って頂けると幸いです。 (2023年4月6日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
もの太郎 - 超好き！！！！更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年4月6日 19時) (レス) @page17 id: 415bc119d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年3月1日 3時
