第3話-�� ページ27
＊＊
「＿＿＿ヒィぃッ....！！！」
「貴様...、何処見て歩いてんだ....。その目がお飾りなら、今すぐ抉り取ってやろうか？」
そして、躊躇いもなく目先まで近付けられた手に、男は絶叫していた。
＿＿痛そう...、鼻が曲がってる。
男の顔は赤く腫れ上がり、少し鼻の骨が折れたのか曲がっていた。
その様子を見ていた一人の女性＿＿変装したベルモットが仲裁に入って来た。
ベルモットは、震える男の肩を支えると、ジンと俺の方を向くと謝罪の言葉を発した。
「ごめんなさいね、彼...少し酔い過ぎていたみたい。ワタシから、キツく注意しておくわ...どうか、ここは気を収めてはくれないかしら...」
周囲の視線は、完全に俺たちへ向いていた。
首を垂れるベルモットの姿を見下ろし、ジンは男の足元を蹴り付け....鼻で笑った。
「.....フン、今回はこの女の度胸に免じて見逃してやる...が、次舐めた態度見せやがったら、容赦しねえ...」
「ありがとう、寛大な心に感謝するわ。＿＿ちょっと...そこの貴方、彼を医務室に運ぶのを手伝って頂戴...」
ベルモットは、呆然としていたウォッカを指名すると、腰の抜けた血塗れな男をホールから連れて行った。
嵐は去ったものの、俺達2人...ジンは注目を浴びたままだ。
「チッ....手が汚れちまったぜ」
ジンは近くのテーブルにあった、赤ワインのボトルを手に取るとそのままソレで手に付いた血を洗い流していた。
「あ、........っ」
当然足元の絨毯には、大きな染みが広がっていた。
＿＿全部張り替え案件かな...。
そんな俺の心配を余所に、ジンは構わずワインを使い切ると、床に放り投げた。
そして、そのまま左手を俺の前に差し出した。
「________.....、綺麗にしろ」
俺は己の耳を疑った。
＊＊
→※次回、若干の〈R15〉程度の⚠︎性的表現あり。
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猫饅頭。(プロフ) - もの太郎さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉光栄ですっ...！！これからも、少しずつではありますが、更新していこうと思います。暖かく見守って頂けると幸いです。 (2023年4月6日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
もの太郎 - 超好き！！！！更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年4月6日 19時) (レス) @page17 id: 415bc119d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年3月1日 3時
