第3話-�� ページ25
＊＊
＿＿21:45＿＿。
待ち合わせの時間が迫ってきた。
ネオン風の灯りが周囲を照らす街中をかき分けて、俺達はベルモットが待つバーへと向かった。
「いらっしゃいませ...こちらにどうぞ」
入店すると、受付の男がその場所に案内してくれた。
カウンター席に座るベルモットは、カクテルを口にしていた。
「ハァイ、待ちくたびれたわよ...。」
「ベルモット、さっさと作戦について話せ...」
「せっかちね。まあいいわ、時間も迫っているし」
ジンは端の席に腰を下ろし、俺たちは立ったまま話を聞き始めた。
「事前に聞いていると思うけど、ワタシは今回の作戦の支持役。一番確実に
ベルモットは、残ったカクテルを飲み干した。
「まず、ジンとルシアンは...派手に標的の意識を向けさせて欲しいのよ」
「派手にだと...？具体的にはどうする、ソイツを殴り付けでもするのか？」
「それはダメ...標的は臆病者なの。隠しカメラを手下に持たせてるって話よ。例えば、....ルシアン」
ベルモットに名前を呼ばれた。
「標的は、貴方の様に従順で...幼気な少年を痛ぶるのが趣味のようでね...。主人役のジンに合わせて、一芝居してくれないかしら...」
嫌な予感は的中したみたいだ。
正直幼気では無いが、今回の仕事は俺が適任だという事だろう。
「オーケイ。もちろん、引き受けるよ」
俺がそう答えると、ベルモットは不敵な笑みを浮かべた。
「そして、ワタシとウォッカは二人のサポートと、殺しの時の人避けが主な仕事」
「なるほど...。ルシアンが兄貴の足を引っ張らない様に見張ってればいいってことか....。兄貴、安心してくださいよ！」
ウォッカが自信満々に胸を張っている。
「ヘマはしねえ...」
ジンは興味無さげに煙草に火を付けていた。
そんな二人とは違い、ベルモットは俺を見つめていた。
「ルシアン、貴方は今日の
そして、俺もその瞳を見つめ返した。
「貴女のご所望に沿えるよう、尽力します」
＊＊
→※次回から〈R15〉程度の表現あります。
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猫饅頭。(プロフ) - もの太郎さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉光栄ですっ...！！これからも、少しずつではありますが、更新していこうと思います。暖かく見守って頂けると幸いです。 (2023年4月6日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
もの太郎 - 超好き！！！！更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年4月6日 19時) (レス) @page17 id: 415bc119d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年3月1日 3時
