第2話-�� ページ20
＊＊
ウォッカに腕を引かれるまま、ある部屋に入った。
「ウォッカ？ここは...」
3畳ほどの小部屋に一台のパソコンと、ロッカー、金庫が敷き積まれた場所だ。
＿＿職員用のロッカー...では絶対ないよな。
「お前も知ってるだろう。組織のNo.2＿
ラム.....その名前を聞いて、身体に緊張が走った。
ボス同様、組織のNo.2でありながら、姿や声すらもする人は数少ないと言われる人間だ。
「そんな場所に、俺を連れて来ていいの？」
組織幹部ジンの下っ端とはいえ、俺が場違いである事は明白だった。
「そいつは奴に聞いてくれ」
ウォッカは掴んでいた俺の腕を離すと、持っていたアタッシュケースを机の上に置いた。
すると、設置されていたパソコンが起動した。
その数秒後、画面に文字が映し出された。
《20秒以内にコレを解析してみせろ》
そして次の瞬間、扉の鍵が閉まった様な音が聞こえたと同時に、多数の文字列がパソコン画面の一面を覆った。
「な、なんだコレ....」
突然の事に戸惑うウォッカとは裏腹に、俺は自分が試されているという事を瞬時に理解した。
俺はキーボードに手を伸ばすと、手早くかつ正確にプログラムを解析していく。
＿＿俺の作ったプログラムに構造が似てる...。
十秒後には、解析結果を打ち込み《Complete》の文字が表示された。
「一体...何の真似だ＿＿ラム！！」
ウォッカの荒ぶった口調に答えるかの様に、パソコンのスピーカーから声が聞こえてきた。
＿＿『ただの
ラムはそう告げると、背後の扉が開き、黒服の女が立っていた。
＿＿『奴にブツを渡せ』
ウォッカは黙ったまま、その女にアタッシュケースを渡した。
女も一切言葉を発することなく、部屋を出て行った。
＿＿『ご苦労だったな』
ラムはそう言い残すと、パソコンの電源が自動的にシャットダウンした。
「「............」」
静まり返ったこの場所で、先に口を開いたのはウォッカだった。
「＿＿はあ、どうしてお前....面倒な奴らにばかり気に入られるんだか...」
「俺も知りたい....」
一気に訪れた疲労感に、俺達は溜息を漏らした。
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猫饅頭。(プロフ) - もの太郎さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉光栄ですっ...！！これからも、少しずつではありますが、更新していこうと思います。暖かく見守って頂けると幸いです。 (2023年4月6日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
もの太郎 - 超好き！！！！更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年4月6日 19時) (レス) @page17 id: 415bc119d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年3月1日 3時
