第2話-�� ページ18
＊＊
＿＿....甘いもの嫌いなジンが？なんで持ってたんだろ.....。
ウォッカから飴を受け取り、ジンに視線を向けた。
「毒見だ.....」
「毒見って....。 一般人に向けて販売する商品に毒なんて混ぜないよ」
「どうだか...組織の資金源でもある牧場だ。俺の目の届かねえ場所で、勝手な真似はさせねえ...」
ジンの鋭い眼差しで睨まれ、不信感を抱かせていた事に愕然とした。
＿＿組織の不利益になる事なんて、俺はしない....。
俺の事を信頼していなくても、仕事に対しては信用して貰えていると思っていた。
＿＿でも.....全く信用されてないって。
「.........」
「そうだぜ、ルシアン。わざわざ、直接牧場から取り寄せた兄貴の寛大な気遣いをありがたく思っ＿＿」
その瞬間、聞き慣れた金属音が鳴り、部屋の空気が凍り付いた。
「ウォッカ、お喋りが過ぎるぜ....。脳天がぶち抜かれる瞬間を拝みてえンなら、構わないがな」
「な....なにを言おうとしたか、へへッ....忘れやした」
ウォッカの頭から銃口が降ろされ、ジンは煙草を地面に捨てると火を靴で踏み付けた。
再び煙草を取り出そうとしたジンは、時計を一瞥するとそのまま部屋を出て行った。
「ウォッカ...今の冗談....下手したら死んじゃうって....」
「......ああ、俺もお前の事言えねえ....」
ウォッカは、ズレた帽子を被り直した。
「ごめん...ウォッカ。俺...二人にもっと信用してもらえる様に行動するから....」
「それは良い心意気だな。まあ...ルシアン、兄貴はああ言ってたが、兄貴なりにお前の事を気に掛けてんだと思うぜ....」
「そうだと良いけどな........」
ジンと一番一緒にいるウォッカがそう言うのだから、そうなのかもしれない。
＿＿気に掛けている....か、気に障るって感じな気がするけど...。
幹部のウォッカと違い、ジンにとって俺はただの使い捨ての
換えのきくただの駒....。いや、駒ですらないだろう。
「ホラ、お前もこっちに来いよ」
部屋から荷物を運ぶウォッカの後ろ姿を見つめる。
＿＿それでもいい。俺は、.........。
貰った飴玉を口に放り投げ、その背中について行った。
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猫饅頭。(プロフ) - もの太郎さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉光栄ですっ...！！これからも、少しずつではありますが、更新していこうと思います。暖かく見守って頂けると幸いです。 (2023年4月6日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
もの太郎 - 超好き！！！！更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年4月6日 19時) (レス) @page17 id: 415bc119d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年3月1日 3時
