第2話-�� ページ13
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鳥の
ふかふかに耕された土地に、青々とした草原が広がった場所に、そびえ立つ建物。
俺はその建物の一つで、大きな牛の前にしゃがみ込み....搾乳機を使っていた。
ここは『MOU MOUおいし〜牧場』。酪農を中心に、養豚や養鶏なども行なっている牧場である。
なぜ俺がこんな事をしているのかは、数年前に遡る。
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その日は突然訪れた。ジンとウォッカがいつもの様に、俺の部屋で煙草を蒸していた時だった。
部屋に備え付けられた電話器が鳴り響き、それをジンが取り上げた。
そして次の瞬間、思わぬ言葉が告げられた。
「あの御方からだ....お前に用があるんだとよ」
「え？...あの、おかた...って＿＿はいっ！」
ジンに受話器を押し付けられ、焦る間も無く応答した。
___『お前がジンの所の飼い犬だな？』
変声器か何かで変えられているのか、性別ははっきりしない。
＿＿「はい、ボス....」
突然のボスとの会話で、返事をするだけで精一杯だった。
＿＿『そうか、腕の良いエンジニアがいるとジンから話を聞いている。この前のプログラムもお前が開発したそうだな...ソレも大変役に立っているとの報告も受けている』
＿＿「はい...試作品ではありましたが...。ありがたきボスのお言葉...身に余る光栄です」
慎重に言葉を選び、ボスの話に耳を傾けた。
＿＿『名は、何と言う』
ボスにそう尋ねられたが、生憎小さい頃の記憶が曖昧な俺に、告げられる名前なんてものはかった。
＿＿「名は...忘れてしまいました。今は名無しです」
俺が正直に伝えると、数秒黙り込んだ後、ボスは口を開いた。
＿＿『ならば....その褒美として、お前に名を与えよう』
＿＿「名....を....ですか？」
＿＿『仕事をする上で、名がないと不便だろう。褒美としては十分過ぎると思うがな....』
ボスから直々に名を受けるなんて、幹部のコードネームの様なモノだろうか。
俺は色んな意味で冷や汗が滲み出てきた。
＿＿『そうだな....、ジンとウォッカで割ったカカオリキュール....."ルシアン“としよう』
ルシアン....、それがボスから与えられた俺の名だった。
＿＿『そして、新たな任務として....』
次の瞬間、ボスの言葉に衝撃が走った。
＿＿『ルシアン、牧場主になる事を命ずる』
＿＿「はいっ！！.................えっ？」
「.......牧場、主.....？？？」
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猫饅頭。(プロフ) - もの太郎さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉光栄ですっ...！！これからも、少しずつではありますが、更新していこうと思います。暖かく見守って頂けると幸いです。 (2023年4月6日 19時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
もの太郎 - 超好き！！！！更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年4月6日 19時) (レス) @page17 id: 415bc119d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2023年3月1日 3時
