第9話-�� ページ6
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「俺に何か用事があって来たんでしょ？」
「ええ、少し聞きいておきたい事があったのよ」
ベルモットは鞄から一枚の紙を取り出し、俺に手渡した。
「──彼女に見覚えがあるわよね？」
緩いウェーブのかかった茶髪、端正な顔、白衣を身に纏った少女の写真だ。
「シェリーっていう名前の子だよね。彼女、研究所の天才少女だって話聞いたよ。ジンが気に掛けてた」
正確には、監視していたという方が正しいだろう。
「──そう、彼女はシェリー。先日、組織の研究所から脱走して、未だ消息が掴めていないわ」
「それって、かなりマズいんじゃないの？」
「マズいどころの話じゃないわ。組織の研究に深く関わっていた重要人物なの。それに･･････フフッ、貴方も不穏分子がいると大変でしょう？彼、より荒れているようだから」
「気に掛けてくれてありがとう、ベルモット。でも心配ないよ、俺への対応は通常運転だからね」
「あら、それはご愁傷様。可哀想な貴方の為にも、早く見つけ出して･･････」
ベルモットは、口元に手を当てて小さく笑った。
『早く見つけ出して』、に続く言葉は一体何だろうか。
「俺も情報があったら、すぐに報告するよ」
見逃してしまいそうな程微かではあったが、ベルモットの瞳は、彼女への殺意を宿しているように見えた。
「さっき来てた女性、もう帰っちゃったんすか？！」
作業を終えた丸柴が、小走りで駆け寄ってきた。
「ああ、お土産を買った後にね」
「残念っす。美人な年上お姉さんとお近付きになりたかった」
「意外だね、丸柴君が年上好きなの」
「そうっすか？俺、年上っていうか･･････落ち着いてる人好きなんっす。自分がこんなに騒がしいんで、──あっ、もちろん年下も好きっすよ？？」
「へーそうなんだ」
「伊草さん、全く興味無さそうな反応じゃないっすか」
彼の好みに興味はないが、年上の女性に魅力を感じるのは同意だ。特に、ベルモットのような大人の女性と接するとよく分かる。
──彼女は、
本能が近付いてはならないと、そう思わせるような危険さを纏いつつ、意識を奪われるような誘惑的な彼女なのだ。
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猫饅頭。(プロフ) - あやなみさん» あやなみさん、応援コメントありがとうございます！面白いと思って頂けて、凄く嬉しいです。ボード件に関しましては、お気持ちは大変嬉しいのですが、こちらのサイトでは、基本的に作品投稿と進捗報告のみとしております。交流は、X(旧ﾂｲｯﾀｰ)にて行っております。 (3月8日 20時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ(プロフ) - 猫饅頭。さん» ✉️。こんにちは！面白いです、BL大好きなので本当に最高過ぎて尊過ぎました🫶、あの嫌じゃなければボードで一緒に会話しませんか？これからも更新応援してます。 (3月8日 8時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - シルフィさん» シルフィさん、コメントありがとうございます！読んで頂けてとても光栄です。不定期更新ではありますが、引き続き更新できるように頑張っていこうと思っておりますので、気長にお待ち頂けますと幸いです。 (2月24日 21時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
シルフィ - 見てます(o´∀`)b更新楽しみにしてます！ (2月24日 11時) (レス) id: 5010c918af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2024年2月15日 18時
