第9話-�� ページ4
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「伊草さんって、普段何してるんっすか？」
普段通り牧場の仕事をこなしていると、通り掛かった丸柴が話しかけてきた。
「何って、仕事」
「そういう意味じゃないですって！ほら、やってるスポーツとか、趣味とかそういうのっす」
「スポーツ･･････適度に運動はしてるけど、別に趣味はないよ」
趣味に近い特技はあるが、決して人様に言えるようなものではない。
「え〜やっぱり秘密主義なんすか？」
「秘密というか、話せるほどの内容がない」
そもそも、俺はプライベートが持てる程の環境下にいないのだ。
「ミステリアスってこういう感じなんっすかね。私生活全然見えないっす」
「そうかな、普通だと思うけど。逆に、丸柴君ほど私生活想像しやすい人は少ないよ」
「ええ？俺の想像しやすいっすか？」
「なんか、賑やかな場所で過ごしてそう」
「うっそッ、当たってる！って、遠回しに貶してるっすか？」
「貶したつもりはないけど、好きに受け取ってくれ」
気の抜けた俺の返答に、丸柴は頭を抱えて唸った。
「くっそ〜、俺達趣味合うっすね！作戦で、飲みに誘おうかと思ってたのに」
「飲みって･･････俺、未成年だよ」
「え？ちょっ、待って！伊草さんって、未成年だったんっすか！？」
「そうだよ、一応。知らなかった？」
「いや、確かに若いなとは思ってたっすけど、タメか成人済みかと･･････。それに」
「それに？」
丸柴は少し間を置いて、複雑そうな顔で口を開いた。
「──たまに、煙草の匂いするじゃないっすか。結構癖の強い種類のタイプ」
「っ！」
その言葉に、俺は思わず顔が引きつりそうになった。
「あー、多分同居人が吸っているからかな。その人、ヘビースモーカーだし」
「──もしかして同居人って、恋人とかっすか？」
何を言い出すかと思えば、丸柴は真面目な顔で見当違いな事を口走っていた。
「違う、お世話になってる親戚の人だよ」
「へえ、そうなんすか。──それにしては、･･････いや、それなら安心したっす」
丸柴は普段通りの気の抜けた表情に戻っていた。
「･･････」
彼の好奇心には、今後注意が必要だろう。
「──すみません」
若干の気まずさを感じていたその時、牧場に訪れた女性が話しかけて来た。
「販売所を探しているのだけど･･････」
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猫饅頭。(プロフ) - あやなみさん» あやなみさん、応援コメントありがとうございます！面白いと思って頂けて、凄く嬉しいです。ボード件に関しましては、お気持ちは大変嬉しいのですが、こちらのサイトでは、基本的に作品投稿と進捗報告のみとしております。交流は、X(旧ﾂｲｯﾀｰ)にて行っております。 (3月8日 20時) (
レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ(プロフ) - 猫饅頭。さん» ✉️。こんにちは！面白いです、BL大好きなので本当に最高過ぎて尊過ぎました🫶、あの嫌じゃなければボードで一緒に会話しませんか？これからも更新応援してます。 (3月8日 8時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
猫饅頭。(プロフ) - シルフィさん» シルフィさん、コメントありがとうございます！読んで頂けてとても光栄です。不定期更新ではありますが、引き続き更新できるように頑張っていこうと思っておりますので、気長にお待ち頂けますと幸いです。 (2月24日 21時) (レス) id: 72178cca42 (このIDを非表示/違反報告)
シルフィ - 見てます(o´∀`)b更新楽しみにしてます！ (2月24日 11時) (レス) id: 5010c918af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫饅頭。 | 作成日時：2024年2月15日 18時
