続き ページ2
彼が居ると言われて来たとある部屋の前・・・その部屋に書いてあるものは私にハッキリと確実に、私に現実を押し付けた。
【集中治療室】
それがその部屋の名前。
それが私に現実を突き付けた名前。
その部屋の分厚いガラスの壁の先で睡る彼は、私がいつも見ている彼では無かった。
異様に暗く感じたその部屋で彼は沢山の医療機器に囲まれ、酸素マスクで呼吸をしている彼の姿は何故かいつもより肌が青白く、弱々しく見てえ「このまま目を覚まさない」そんな気がしてならなかった。
「このまま目を覚まさないかもしれない」
私は彼を見た後、彼の担当医師にそう言われた。
色々な気持ちが込み上げてきた。
その感情を1つの言葉でまとめると『絶望』
光も届かない暗くて寒い深海に沈められた・・・そんな気分だった。
彼が居ない日々をどうしようか・・・
色々考えた結果、日記を書こうと思った。
少しでも、気を紛らわしたかった。
混乱した頭では他に思いつかなかった。
これは目を覚まさない彼を待つ私の日記・・・
彼がこの日記を読まない事は分かっているけど、彼に宛てた日記
日記・・・という名の手紙だ。
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作者名:澄流星 | 作成日時:2018年11月25日 14時