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バレンタイン当日。
こんなにドキドキしてるのなんて初めてだ。
「村田くん!チョコもらってほしいんだけど…。」
「祐基、今年も本命作った!」
毎年のように色んな子からチョコを渡されたけど
祐基「ごめん。彼女のしか受け取る気ないんだ。」
もちろん全部断った。
A以外の人からなんてもらえないし、
そもそもAからのじゃなきゃ嫌だもん。
まぁ、今日までAがバレンタインの話をすることは
一切なかったんだけどね。
本当にもらえなかったらどうしよう。
海「そんな泣きそうな顔すんなって。」
祐基「かい…。」
海「チョコくれなかったからって祐基のこと
嫌いってわけじゃないだろ?」
祐基「そうだけど…。」
海「祐基だってチョコくれなかったからって
Aちゃんのこと嫌いになるわけじゃないでしょ?」
祐基「当たり前じゃん!そんなんで嫌いになったりしない!」
海「ならいいじゃん。」
俺の頭をクシャっと撫でる海。
同い年なんだけどな。
若干子ども扱いされてる気がしなくもない。
しかも紙袋いっぱいにチョコ持ってるし。
祐基「太りそう。」
海「別に全部食べないし。」
祐基「食べないの?」
海「ほぼ妹にあげてる。」
祐基「確かにこの量は食べきれないもんね。」
まんまと企業の戦略にはまったな、と
小さく笑う海は
男の俺から見てもかっこいい。
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ゆいな(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2018年11月11日 18時) (レス) id: fc179f1fdf (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き、楽しみにしてます!頑張って下さい!これからも、応援してます!! (2017年11月26日 2時) (レス) id: 37009b37c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ありんこ | 作成日時:2017年11月17日 14時