〇22 ページ22
・
お洒落なカフェとか全然知らないし
下手に人が多いとこに行って
Aちゃんの具合が悪くなるのも嫌だから
結局近くの公園のベンチに座ることにした。
祐基「ごめん、こんなとこで。」
A「ううん。私、こういうとこ好き。」
祐基「ほんと?」
A「ほら、私、男の人が苦手だから。
ここなら人も少なくて安心する。」
祐基「ならよかった。」
Aちゃんが少し震えてるのに気づいた俺は
祐基「良かったらこれ、使って?」
自分がつけていたマフラーを渡した。
A「え、けど、祐基くん…。」
祐基「俺は大丈夫だから。
あ、けど男がつけてたやつはつけたくないよね。
どうしよう、新しいやつ買ってくる?」
A「ううん、
祐基くんの、貸してくれる?」
祐基「俺のでいいの?」
A「うん、借りていい?」
祐基「もちろん!」
マフラーを受け取ったAちゃんは
それをぐるぐると首に巻いて、
A「あったかい…。」
嬉しそうに微笑んだ。
祐基「かわいい…。」
A「え、?」
祐基「あっと、その、ごめん。
なんか今日のAちゃん可愛いなって。
あ、もちろんいつも可愛いんだけどね?
メガネかけてないと全然印象違うね。」
って俺、何言ってんだ。
A「えっと…。」
祐基「ごめん、嫌だったよね?
気持ち悪かったよね?ほんとごめん。」
A「…ねぇ、祐基くん。」
祐基「は、はい。」
A「私のこと、どう思う…?」
両想いの男女にありそうな会話。
それなのに違和感しか感じないのは
Aちゃんの目が涙と不安でいっぱいだから。
・
346人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆいな(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2018年11月11日 18時) (レス) id: fc179f1fdf (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き、楽しみにしてます!頑張って下さい!これからも、応援してます!! (2017年11月26日 2時) (レス) id: 37009b37c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ありんこ | 作成日時:2017年11月17日 14時