complex?

〇１６ ページ16

・









祐基「ねぇ、佐伯さん？」





A「な、なんでしょう…？」





祐基「俺のこと、祐基って呼んでみて？」





A「ゆっ、祐基、、くん…？」









やばい。




やばいやばいやばいやばい。




眼鏡越しの黒目がちな目が




下から俺をのぞき込む。




これがいわゆる上目遣いってやつ？！









A「だっ、だめだった…？」





祐基「全然！むしろすごく嬉しい！


　これからそう呼んでよ！」





A「私なんかがいいのかな、？」





祐基「え？」





A「だって、その、すごく人気者だから…。」









"そんな私が仲良くしてもいいのかな、って"




なんて申し訳なさそうに言う佐伯さん。









祐基「俺が佐伯さんと仲良くしたいんだもん。


　だめ？」





A「だめ、じゃないです…。」





祐基「んふふ、じゃあ決まり！


　俺のことは祐基って呼んでね！」





A「分かっ、た。」





祐基「俺もAちゃんって呼んでいいかな、？」





A「祐基、くんがよければ…。」





祐基「佐伯さんは嫌じゃないの？」





A「すごく、嬉しい…。」





祐基「ほんと？！」









小さく微笑んでこくりと頷いた佐伯さん。









祐基「ありがとう！


　あ、けど、嫌だったらすぐ言ってね？」





A「嫌なわけないよ、」





祐基「ならよかった〜。」





A「お友達に下の名前で呼ばれるの、久しぶり…。」









ねぇ、Aちゃん。




なんでそんな悲しそうな顔をするの？









・

〇１７→←〇１５

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す