寒い冬は腕の中 ( 剛典 )

ふたりきり ページ5

京都についた時には、爆睡してた




せっかくメイクもしてたけど、現状維持は難しそう





「A起きて」


『んあ、起きたあ』


「ほんと赤ちゃん」


『、、違うよ。』





ママからもお兄ちゃんからも、はるちゃんからも
赤ちゃん って呼ばれる


そろそろやめて欲しい








そりゃあさあ、ほっぺはふくれてるし、背も小さいし、足なんてもっと小さいけど



一応慶応だもんね





そこは胸張れるよ







「Aちゃん」


『いわたくん』





ぷんすかしてるうちにいわたくんが




「一緒に回ってもいい？」


『え？あ、え、勿論』




かるくパニック。





「二人で周りなよ」


『え？はるちゃんは？』


「私、太一がいるし」


『、、、はくじょうもの、、、』






同じサークルには、はるちゃんの彼氏 太一くんもいる



さては、はるちゃん、狙ってたなあ





「はるちゃんって、太一の？」


「はい」



「へ〜キミが太一の。よく聞いてます」


「あ、太一、ダンス部か」






はるちゃん、知っててやりなよ、、。




「頼まれた友達ってのもね、太一なんだ」


『へ〜凄いね』


「うん、偶然だね」





なんて話しているうちに、はるちゃんはすたすた
太一くんのもとへ




「じゃあ、俺達も行く？」


『はい』

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