寒い冬は腕の中 ( 剛典 )

恋人繋ぎ ページ29

じゃあ、、、




このお願いも叶えてくれるかなあ







『たかのりくん、手繋ご』



「いいよ」



『ふふ』







大きい手で私の手をぎゅって握ってくれて




どうせならって





指と指を絡めて







『あ、、、』



「恋人繋ぎ」







照れくさそうに へへって笑うたかのりくんにつられて




へへって






すきだなあ






「Aの手、やっぱりちっちゃいなあ」



『たかのりくんがでかいんだよ』



「男だもん」



『わたしむちむちで、恥ずかし』



「あかちゃんみたい」



『あ、また言う』







外国来てまで、お家とおんなじような言い合いをつづけるわたしたち。




それが、また、いんだよね






それが、また、愛情。








.





.







たかのりくんたちは、お仕事があるからってわたしとさつきちゃん二人で未知の世界をぷらぷら





見慣れない風景に、目をぱちぱちさせながら歩く






たかのりくんは、こんな景色沢山見てるんだもんなあ





やっぱり、すごいや







『みんな、綺麗だね』



「血が違うもんね」



『末恐ろしいです、、、』







わたしたちなんて、ちいさくて弱い存在なんだろなあ







ブロンドヘアーの人達がわたしたちのよこを
端正な顔立ちで歩くの





そんなの見てたら、かっこよくなりたいなあって思っちゃう。

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