好きすぎて ( 広臣 ) (ページ39)

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これ以上なにもページ39

目を瞑って、私を抱き締める広臣くんの匂いも暖かさも強さも優しさもぜんぶ感じる

今までくれた思い出も私の身にな成った財産も
広臣くんが居てくれたからこそできたことも

A「広臣くんありがとう…。」

そう、伝えなくちゃならない。

広臣「感謝いうなら俺の方だろ。」

A「え？なんで？」

広臣「Aには沢山感謝することあるぜ？」

私に出会えて、やりたいことが見つかったこと
私がいるから頑張れること
私の側で培った感情
私の見せる笑顔に救われたこと
私としたいことを考える度に頑張ろうと思えること
私が待ってるから幸せだと感じること
私の全てを自分に守らせてもらうこと
私を将来幸せにするために今、するべきことが見つかること

広臣「Aの全部が俺の幸せに繋がること。」

涙が止まらなかった。
広臣くんは淡白で、あっさりしてて、スマートで
何をするにもスルッとやってみせる
スーパーかっこいい男なの

好きなのは私で、両思いになれたのも一緒に住めるのも奇跡に近いくらいなのに

広臣くんはいつも私を好きでいてくれる
広臣くんは優しいから私を抱きしめてくれるしキスもしてくれる。好きだって言ってくれる。
そう思ってた

どんな状況でも私は構わない。広臣くんがそばに居てくれるなら
私だけが好きでも構わない。そう思ってたけど
実際、女の人と歩いてたなんて聞いちゃった日には
生きてる実感はほぼほぼ無くて

不安しか残らなかった

なのに、広臣くん
私といて、幸せって言ってくれるの
私がいるから頑張れるって言ってくれるの

これ以上私は何を求めてたんだろう。
これ以上私はもう何もいらないじゃない。