ストーカー ページ34
気持ちはどんよりしてるのに、仕事はホイホイやってくる
疲れたねぇなんて言いながら、美奈子とスーパーによって、スーパーを出た所の角でバイバイ。
通勤する時と同じようにパンプスのヒールをわざとコツコツいわせて歩く
夜の静かな道に、私の音だけが響いてるのがどこか心地よくて
イヤフォンも付けずに、その音だけを聞いていた。
お家まであと半分ってところで気づいた
後から誰かがついてきてることを。
ううん、違うよね、この人もこっちの方面なんだよきっと
一度、立ち止まってみる
私のヒールの音が止まり、もうひとつ、後ろの人の音も消えた。
一瞬でヤバいと感じた。
すぐ、バッグから携帯を取り出した
電話したらバレるかな、ヤバいかな
ライン、そうだ、ライン。
指も手も、足も、震えが止まらない
こんなこと初めて
今まで、夜の道数え切れない程歩いたのに
怖いなんて感じたの初めてだよ…。
一番上にいる人に助けてとたった三文字
走れば十五分ほどで家に着くけど、トロい私の足では追いつかれちゃうし、そもそも足が動かなくって、今も精一杯の力で動かして歩いてるくらい。
目には涙が浮かんでくる
声をなるべく出さないように
唇を強く噛む
大粒の涙がポロポロ出てくる
後ろも振り返れない怖い。早く、助けて…。
…広臣くん。
962人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すず(プロフ) - 寂しがり屋な彼女が甘えてくるみたいな感じの書いて欲しいです! (2018年4月1日 1時) (レス) id: b3c4dfd7b4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凰 | 作成日時:2018年3月12日 0時