好きすぎて ( 広臣 ) (ページ16)

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ルンルンの正体ページ16

軽快な鼻歌が数メートル先で聞こえてくる

私はベッドの中、まだまだ動く気になれない
低血圧にとって朝は苦痛でしかない

ちらっと横目でクローゼットの方を見れば、カッコイイ広臣くんが鼻歌を歌いながら、ネクタイをしめてる

なんだなんだご機嫌だなぁ。

広臣「あ、Aおはよ。」

A「…おはよう。どうしたの？ご機嫌じゃん、」

広臣「だって明日から長期休暇でAとずっと一緒にいられるんだもん。」

A「なにそれ、可愛い！楽しみにしてるの、私だけかと思ってた！」

広臣「は？んなわけねぇじゃん。」

A「へへ、嬉しい！！」

広臣くんのウキウキの正体は私との旅行だった

三月に入って、年に何度かある長期休暇をもらった広臣くん
私も有給を取れ有給を取れって上から散々言われてたから

これをきに、広臣くんのお休みの分、有給を取った。

だから二人で、旅行いくの！！
たのしみ！！

ほんっとに久しぶりに広臣くんと遠出したりお泊まりしたりするから
ずうっと旅行の本とか見てるし

広臣くんとしたいことも沢山リストアップした。

広臣「じゃ、ラスト行ってきます。」

A「ん、行ってらっしゃい。」

軽いキスをかわし、広臣くんが家を出る。
わたしもスグベッドのから起き上がり、メイク開始。

よおーし、頑張るぞ。