好きすぎて ( 広臣 ) (ページ13)

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寝るときページ13

広臣side

俺の彼女は無自覚すぎる

まわりの男たちがAのことえろい目で見てんのに
全然気づかねえどころか

A「女の子達、広臣くんのこと沢山見てるね…。」

なんて呑気にいう。

俺はほかの女なんて興味ない
キャバ嬢の姉ちゃんだって
ロリロリの美少女アイドルだって

俺にとってはA以下の何物でもない。

高校の時、少しヤンチャだった俺は
そんなに派手じゃないけど
学校内では影で有名だったAを三年生の時に知った。

色が白くてちっこくて
笑ったらますます幼くて
俺なんかと正反対なんだろうって一瞬で悟った。

今の俺のこの状況で、Aが好きなんて言えない。
だから、元々勉強は好きだったし
おじさんがホテルマンをしててすぐ興味をもった

ホテルマンを選んだ理由は誰にも言ってない

Aの隣に立ちたくてなんて動機誰にも言えない
一生俺の中だけの秘密。

遅番だった日次の日が休みだったから、次の日の人へ引き継ぎのために夜中まで残ってた

家に帰れば当然真っ暗で

自分の部屋のベッドを覗けばAの姿がなかった

ああまたか
何度言っても直らない

俺がいなくても俺の部屋で寝ること。

そろそろ守って欲しいなあ、なんて。

今日も大事な大事なお姫様を抱いて、俺のベッドで一緒に寝る。

少し携帯を触ろうと、Aに背を向けると

A、寝てるのに俺のお腹に手を回してぎゅって抱き締める。

こいつ起きてんの？って思ったりもするけど、スースーいってるしきっと寝てる。

こういう所が無自覚で可愛くて、誰にも見せたくないAの好きなところ。