机上のサラダ【陰キャ組】リクエスト ページ17
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そう言えば。なんて、カール君に髪の毛を梳いて貰っている時に思ったが。
カ「…?どうかしましたか…?」
『あ、ううん。何でもないよ。』
そう言えば、私の世界は随分と鮮やかだった。
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私の傍には常に4人の男子が居た。本当に、飽きないのかと思うくらい常に一緒だった。
少しおっとりしたキャンベル君。
やんちゃなサベダー君。
大人で紳士なクラーク君。
いつも不安げなカール君。
キャンベル君は私の体調管理をしてくれた。
恥ずかしい事に、私一人では直ぐに体調を崩してしまうので、それを見かねたキャンベル君が体調管理をしてくれるようになったのだ。
そのお陰か、今日まで病気のひとつもなく過ごせた。
サベダー君は私に美味しいものを沢山食べさせてくれた。
沢山、と言っても、私がお腹をこわさない程度にだが。それでも食べ物は美味しかったので満足していた。
美味しいものも好きだけど、私はサベダー君が食べ物を頬張る姿の方が好きだった。
クラーク君は私に似合う服を見繕ってくれた。
可愛らしいワンピースから少し豪華なドレスまで、ありとあらゆる服を私に着せて、私を着飾ってくれた。
今までお洒落をする機会は少なかったから、最初は恥ずかしかったけれど。
カール君は今みたいに、髪の毛を梳いたり化粧をしたりしてくれた。
髪の毛を梳くくらい私でもできると言ったけれど、カール君がどうしてもやりたいと言ったのでお願いした。
化粧などで美しくなった私は少し恥ずかしかったけれど、カール君が嬉しそうなのでまぁ、いいか。
キャンベル君と、サベダー君と、クラーク君と、カール君と、そして私。
私の世界は常にこの5色で彩られていて、まるであの時食べたシャキシャキのサラダみたいだと思った。
ナ「良いのか?食べられても。」
『うん。4人にだったら、何されても良いかなって。』
ノ「そっか。Aは優しいね。」
『違うよ、4人が居たから私は生きてこれたんだもの。
4人の為に何かしたいって思うのは、当然じゃない?』
イ「そういう風に思ってくれて、私達も嬉しいよ。」
カール君が髪の毛を梳き終わった。
それと同時に彼らは、私の体中にキスを落とす。
擽ったくて、でも嬉しくて、チグハグだけどしあわせな気持ち。
あの時、誰か一人のものにはなれないって言ってごめんね。でも、私は4人のものだから。
右手にナイフ、左手にはフォークを持って。
鮮やかに彩られた私を、どうぞ召し上がれ。
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調香師推し - めっちゃ面白かったです!!また書いて下さい(欲張り)! (2021年8月22日 10時) (レス) id: c6de96ac8b (このIDを非表示/違反報告)
アンリ(プロフ) - 前作から読ませていただきました!無常の狂いっぷりがたまらん……!!好きです… (2020年7月18日 3時) (レス) id: 2f50626d50 (このIDを非表示/違反報告)
無常推し - 後日談ありがとうございます...無事に成仏できました...。無常はいいぞ...またネタが浮かんだらぜひ、さらに後日談をお願いします...(貪欲) (2020年5月26日 16時) (レス) id: 776fdad7d6 (このIDを非表示/違反報告)
精神安定剤(プロフ) - サファイアさん» リクエストありがとうございます!承りました!これからもキュンキュンできる文を書けるよう努力します…! (2020年5月3日 8時) (レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
精神安定剤(プロフ) - 無常推しさん» んんん嬉しい…ありがとうございます!後日談ですね、了解しました! (2020年5月3日 8時) (レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:精神安定剤 | 作成日時:2020年1月12日 1時