噂なんて嘘じゃないの【白黒無常】 ページ9
＊
白黒無常というハンターは、サバイバー達の間でも有名だ。
見た人は皆虜になるだとか、200人の愛人がいるだとか、色々と噂は絶えない。
それもこれも白黒無常の顔が整っていて、人当たりの良い性格なのが原因なのだそうだが。
白「フフフ…想像していた通り、とても良い眺めですね。」
貴「……。」
私の手足に枷をして頬を染めるこの男には、お世辞にも“人当たりの良い”だなんて言葉は似合いそうもない。
奴は私の唇を指でなぞると、とても楽しいと言うかの様にクスクスと笑った。
白「笵無咎と、貴女の事についてずうっと話していました。
いつか手に入れたいねって…。」
「ね、笵無咎♪」だなんて傘に語りかける白無常。
今のうちに逃げようとも思ったけど、拘束されたこの体でどうすれば良いのだ、と諦めた。
白「これで貴女は私達のものです。
これからはずっとずっと、一緒ですからね。」
白無常が私を抱き締めた。
背中に奴の手が触れた瞬間、切りつけられた痛みが蘇る。
そうだ、私はこいつに切りつけられて気絶させられたのだ。
ゲーム外で負った傷は、治りが遅い。
止血もされていない様だし、このまま黙っていれば楽になれるだろうかなんて考えていると、
白「嗚呼、いけない。
止血をしないと貴女は死んでしまいますね。」
なんて言って白無常は私の服に手をかけた。
拘束されている為、抵抗できない。
この嫌な時間が早く過ぎ去る事を祈って、私は目を閉じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 488人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
精神安定剤(プロフ) - マーリン１３５さん» リクエストありがとうございます！こちらはもう容量いっぱいですので、続編の方で書かせて頂きますね！ (2020年3月5日 0時) (
レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
マーリン１３５ - 文才が溢れている。探鉱者君お願い出来ますか？ (2020年2月25日 18時) (レス) id: da576e023a (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - 精神安定剤さん» ありがとうございます！！ (2020年1月3日 17時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
精神安定剤(プロフ) - 竜胆さん» リクエストありがとうございます！シチュエーション指定ですね、了解しました！！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
精神安定剤(プロフ) - らる@盃さん» リクエストありがとうございます！ハスターですね、了解しました！フレンド！！！全然OKですよ！！！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：精神安定剤 | 作成日時：2019年2月11日 0時
