身を委ねる【夢の魔女】 ページ6
＊
消えてしまいたいと思った。
誰の役にも立てない私なんて、いっそ死んでしまえたら。
夢「駄目よ、死んでしまっては。」
…？
声が聞こえた。
気付けば私は真っ白な空間にいて、目の前ではゆらゆらと黒いもやが揺らめいていた。
夢「こんにちは、お嬢ちゃん。
私は夢の魔女イドーラよ、よろしくね。」
黒いもやはそう言うと、私の周りをふわふわと漂った。
夢「あら、貴女にはわたしが黒いもやに見えているのね。」
何も言っていないのに。
イドーラは何故分かったの？
夢「ここは夢の中よ？そして私は夢の魔女。
考えている事なんてお見通しだわ！」
凄いのね、イドーラは。
それなのに、私は…
夢「…よろしかったら、私に悩みを話してみない？
そうすれば、少しはマシになると思うのよ。」
嗚呼、イドーラ。
貴女は優しいのね。
私の悩みなんて、イドーラからしてみればちっぽけなものだと思うけれど…。
最近、荘園の皆が冷たいの。
私は何もしていないのに、すべてを私のせいにされたり。
唯一の母の形見も、壊されてしまったわ。
夢「…なんて酷い事をするのかしら…。」
…何だか久しぶりに人と会話をした。
確かに、少しだけマシになった気がする。ありがとう、イドーラ。
夢「いいえ、よろしいのよ。
だって私達は“お友達”でしょう？」
…！！
嗚呼、イドーラ！
私なんかを友と呼んでくれてありがとう！
貴女はほんとは魔女じゃなくて、女神さまだったりしないの？
夢「ウフフｯ！！
残念だけれど、私は正真正銘夢の魔女よ。」
そうなのね。
でも、私はイドーラが魔女でも、ずっとお友達よ。
夢「ありがとう、A。
ねえ、A。貴女が傷付けられて、死んでしまいたいと思ってしまうなら、ずっとここにいて良いのよ？
私は、貴女を傷付けたりなんかしないわ。」
嗚呼、本当にありがとうイドーラ。
貴女は私の女神さまだわ。
最高のお友達。
私はイドーラと共にいる事を決めた。
そう言えば前、誰かが「サバイバーに寄生する事ができるハンターがくる」と言っていたけれど、あれは結局誰だったのだろう。
まあ、私には関係無いけれど。
＊
イドーラ様がサバイバーに乗り移れるという設定を作ってしまいました。
ぶん殴って下さい(？)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 488人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
精神安定剤(プロフ) - マーリン１３５さん» リクエストありがとうございます！こちらはもう容量いっぱいですので、続編の方で書かせて頂きますね！ (2020年3月5日 0時) (
レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
マーリン１３５ - 文才が溢れている。探鉱者君お願い出来ますか？ (2020年2月25日 18時) (レス) id: da576e023a (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - 精神安定剤さん» ありがとうございます！！ (2020年1月3日 17時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
精神安定剤(プロフ) - 竜胆さん» リクエストありがとうございます！シチュエーション指定ですね、了解しました！！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
精神安定剤(プロフ) - らる@盃さん» リクエストありがとうございます！ハスターですね、了解しました！フレンド！！！全然OKですよ！！！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：精神安定剤 | 作成日時：2019年2月11日 0時
