愛しのダーリン【リッパー】 ページ44
＊
ここはエウリュディケ荘園。
エウリュディケ荘園に存在する大きな館。
その館のとある階のとある部屋。
とある部屋にある本棚の裏に隠された扉。
その扉を開けた先にあるのは、薄桃色で統一された可愛らしい部屋。
そこが、私の部屋。
リ「おはよう、愛しのハニー。よく眠れたかい？」
貴「おはよう、愛しのダーリン。ずっと寝てばかりだから、あまり眠れなかったわ。」
愛しの紳士に起こされ、朝である事を知る。
ダーリンは私の頬にキスを落とし、朝食の乗ったプレートを持ってきた。
リ「今日はサンドウィッチにしてみたよ。
ずっと食欲がないようだから小さめにしてみたのだが、どうだい、ハニー？」
私が口を開けば、ダーリンお手製のサンドウィッチが口に放り込まれる。
ふんわりとしたパンに、瑞々しいレタスとトマト、薄くスライスされたハムに、味付けは塩コショウ。
それをゆっくりと噛み締め、飲み込み、私はダーリンを見つめた。
貴「嗚呼、ダーリン。
とても美味しいのだけど、やっぱり食べられないわ。
ごめんなさい、折角作ってくれたのに。」
リ「いやいや、一口食べてくれただけでも嬉しいよ。
大丈夫さ、少しずつ食べられるようになっていけばね。」
そう言ったダーリンは残りのサンドウィッチを自身の口に放り込んだ。
ムシャムシャとサンドウィッチを咀嚼するダーリンを見据えながら、私は小さくダーリンの名前を呼んだ。
飲み込んだダーリンが「どうしたんだい？」と私に問う。
貴「私はなんで生きているのかしら。」
ダーリンの表情は変わらない。
やがてダーリンは私の首輪をなぞり、その上から私の首を締めるフリをした。
リ「嗚呼、A。愛しのハニー。
それはね、私が生かしているからさ。
私がハニーを生かしたままにしているから、君は今も生きている。」
そう言ってニヤリと笑ったダーリン。
嗚呼、いっそそのまま絞め殺してなんて言えたら。
そうすれば私はこの薄桃色で統一された可愛らしいから、
まるで砂糖【道化師】ﾘｸｴｽﾄ→←Illusion gentleman【写真家】ﾘｸｴｽﾄ
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精神安定剤(プロフ) - マーリン１３５さん» リクエストありがとうございます！こちらはもう容量いっぱいですので、続編の方で書かせて頂きますね！ (2020年3月5日 0時) (
レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
マーリン１３５ - 文才が溢れている。探鉱者君お願い出来ますか？ (2020年2月25日 18時) (レス) id: da576e023a (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - 精神安定剤さん» ありがとうございます！！ (2020年1月3日 17時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
精神安定剤(プロフ) - 竜胆さん» リクエストありがとうございます！シチュエーション指定ですね、了解しました！！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
精神安定剤(プロフ) - らる@盃さん» リクエストありがとうございます！ハスターですね、了解しました！フレンド！！！全然OKですよ！！！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：精神安定剤 | 作成日時：2019年2月11日 0時
