そうすればどこにもいかない【黄衣の王】ﾘｸｴｽﾄ ページ18
＊
ハ「A、Aよ。」
貴「どうかなさいましたか、我が王？」
ハ「余はAの作った朝食を食べたいぞ。」
貴「かしこまりました。すぐに作って参ります。」
ハ「A…。」
貴「我が王、どうされました？」
ハ「先程の試合でサバイバーに板を当てられた…痛いのだ…。」
貴「このAめにお任せ下さい。これしきの傷、我が王の手を煩わせなくとも、私が治してみせましょう。」
A。我が眷属。
そなたは我に使える従順な僕。
ある日惚れ込み、人間界から拐ってきた、貧困街に住まう一人のか弱きおなご。
お主は最初、「私を家に帰して。」と泣いていたな。
余は不思議に思ったものだ。
「ここでならいつやって来るか分からぬ死に怯える必要もなかろうに。」とな。
しかしAはいつも隠れて泣いていた。
「お母さん。」と小さく繰り返しては、泣きじゃくっていた。
無性に腹が立った。むしゃくしゃして、辺りにあったもの全てを壊した。
その音に驚きやって来たAは、辺りの惨状を見るなり、すぐ我の方に走ってきた。
貴「大丈夫ですか？！お怪我は…？」
破壊した時に出来た余の傷を手当てするA。
それを見ると、苛立ちは収まり、気分は高揚した。
嗚呼、そうか。
Aは人の世話を焼くのが好きなのだな。
ならば我は何も出来ないフリをして、Aに全てやらせよう。
そうすればAの頭は我の事で一杯だ。元いた場所の事など、忘れてしまうさ。
のう、A？
現にそなたは、余の従順な眷属であろう？
これは護衛だ、なんと言おうと【白黒無常】ﾘｸｴｽﾄ→←いつだって君のパートナー【傭兵】ﾘｸｴｽﾄ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 488人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
精神安定剤(プロフ) - マーリン１３５さん» リクエストありがとうございます！こちらはもう容量いっぱいですので、続編の方で書かせて頂きますね！ (2020年3月5日 0時) (
レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
マーリン１３５ - 文才が溢れている。探鉱者君お願い出来ますか？ (2020年2月25日 18時) (レス) id: da576e023a (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - 精神安定剤さん» ありがとうございます！！ (2020年1月3日 17時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
精神安定剤(プロフ) - 竜胆さん» リクエストありがとうございます！シチュエーション指定ですね、了解しました！！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
精神安定剤(プロフ) - らる@盃さん» リクエストありがとうございます！ハスターですね、了解しました！フレンド！！！全然OKですよ！！！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: d2e3c7efd5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：精神安定剤 | 作成日時：2019年2月11日 0時
