山田担の君に恋をして 2《daiki.a》

together forever ページ6

山田side





山田「A……！！！」




A「や、山田君！？」




山田「良かった…間に合って…」




A「なんで…」




山田「……A。







俺、本当は…お前のことが好きだった。」




A「…え……でも、だっ て…」




山田「あの時の俺は…バカだった…

むしが良すぎるってのは分かってる。

…でも俺はAがずっと好きだ！だから…





A「やめて！！！」




山田「え…？」




A「それ以上聞いたら、行きたくなくなっちゃうから…」




山田「…そっ、か…」




A「でも…向こうに行っても、私にはずっと、山田君だけだよ」




山田「A…。」




────ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟ-ﾝ


《ニューヨーク行き、最終便を利用されるお客様は、ご搭乗下さいますよう、お願い致します。》








A「あ…もう、行かなきゃ…寂しくなるね…」




山田「…そういう時は、ほら、空を見上げて。」




見上げた夜空には、2つ並んだ星。





山田「どんなに離れてても、空は繋がってる。だから寂しくなったら、空を見上げて。」




A「うん…ありがとう…じゃあ…行くね」




山田「うん…またね」






もっと早く、伝えれば良かった。


全部全部、伝えれば良かった。




そうしたら、今日が変わってたのかもしれないのに。





泣いたって後悔したって、君が戻ってくる訳じゃないって事は分かってる。



それなのに、色の無い涙が次から次へと溢れ出して、止まらない。





誰もいない空港に、涙の音が虚しく反響するばかりだった。

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