山田担の君に恋をして 2《daiki.a》

Tasty U ページ25

山田side






山田「え…Aが！？」




有岡「今日は撮影前で大変だと思うから、今度ちゃんと会いに行ってやっ




山田「ありがとう、ごめん、切るわ！！！」






大ちゃんからの帰省の連絡に、俺はAのもとへ走り出した。




大ちゃん家の近くの公園まで来た所で、懐かしい声が聞こえた。








A「……山田君！」








足を止め、上がった呼吸を整えながら、声のする方を振り返った。








山田「……A…！」







久しぶりの再会で、Aはどこか大人っぽくなっていた。








A「ごめんね、連絡も無しに帰ってきちゃって」




山田「さっき大ちゃんから聞いてさ、ビックリしちゃったよ。
……で、大ちゃんは？」




A「なんか、このあと仕事があるんだって。」




山田「…そっか」








少しの沈黙のあと、満開の桜の木の下で、俺はAに問いかけた。






山田「A。」




A「うん…？」




山田「AがNYに行く前に話した事、覚えてる？」




A「うん。覚えてるよ。

あの時窓から見えた景色も、あの時山田君が言ってた事も、全部全部。」




山田「……俺も、何ひとつ忘れてないよ。



あの時の気持ちも。」






A「山田君…」




山田「今度は、俺から言わせて。









俺と、付き合って下さい。」









君は、こんな俺の事を愛してくれるだろうか。






嘘のない想いを伝えるから、


嘘のない答えを、俺に下さい。

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