山田担の君に恋をして 2《daiki.a》

My girl ページ11

有岡side




山田「いい？行くぞ。」


有岡「おう……！」




ステージ裏でひと息気合いを入
れて、僕達はステージへ駆け出した。




それと同時に、ファンの皆の暖かい歓声に包まれた。



バラードテイストな音楽が会場を揺らし、遂に始まる。





山田《〜なんて言おうともなんにも変わらないさ…〜♪》





僕は、山ちゃんの歌声に彩りを加えるように、ハーモニーを奏でる。



歌っている時も、つい考えてしまう。


きっと今でも2人は、想い合っているんだろう。と。




本当はAに伝えたかったけど、「僕だけを見て」なんて言えるはずもないや。





思えば初めて出会ったのも、コンサートの日だった。



その時のAは、今目の前にいるファンの皆のように、キラキラした笑顔を見せてくれた。





僕はこの、人を笑顔にする仕事に、誇りを持っている。






────





そうして、無事公演が終了した。




届くか届かないかは別として、ただAのために歌い切れた事が嬉しかった。









✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄



今見直して気付いたけどAちゃんの出番もとから少なかった。←


次から出しますw

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