敬助、揺らぐ ページ16
主「ただ今戻りました」
吉「あ、おかえりなさい!」
主「あ、仁美さん紗也加さんありがとうございました」
山「元気になって良かった」
主「稽古終わったんですか?」
吉「うん」
主「じゃ、お団子買ったので皆さんで食べて下さい」
左之「俺たちはちょっと体動かさねぇとな」
主「すいません、お付き合いいただいて」
左之「いんだよ、遠慮はすんな」
吉「あれ、その紙包はどうしたの?」
主「あ、これは原田さんにいただいて、簪です」
左之「ちょっとな」
吉「簪かぁ!あ、すごいAちゃん似合う!」
主「そ、そうですか?ありがとうございます」
左之「先に行ってるぞ」
主「はい」
山「何かAちゃんと原田さん夫婦みたい」
主「え?そ、そうですか?」
吉「なんかすごい仲良くなったね」
主「すごいいい人ではありますけどね」
・
・
・
主「あ、山南さん」
山南「帰ってらしたんですね」
主「はい、今帰って来ました。
あ、お団子買ったので皆さんの分もありますので食べて下さいね」
山南「それはありがとうございます」
主「いえ、こちらこそ皆さんに気を使っていただいてお陰で元気になりました!今から稽古なので頑張ってきます」
山南「・・・稽古・・・それは原田くんと?」
主「へ?」
山南「あ、いえ、原田くんとお出かけなさってたので稽古もかと思いまして」
主「皆さん先に稽古なさってたみたいなので夕餉までの少しだけ原田さんに見ていただくんです」
山南「ふたりで・・・?」
主「?」
山南「・・・頑張ってくださいね。怪我には気をつけて」
主「はい、ありがとうございます」
・
・
・
山南「・・・」
自分から遠ざけたはず・・・
でも・・・
原田くんと一緒になるなら
自分も諦めなくてもいいんじゃないのか?
だけど2人は仲良げに
今彼女を笑顔にしてるのが
自分で無いことが
こんなに苦しいなんて
彼女は少なからず
自分に好意を持っていると
思っていたが
やはり自分の想いとは
違うのかもしれない
彼女が大切そうに握っていた簪
それが原田くんからの贈り物だと
いわれなくても分かった
隠そうと忘れようと
必死になればなるほど
濃く深く心に残る
山南「・・・はぁ」
40人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千(プロフ) - かなりん♪さん» リクエストありがとうございます。鈴木拡樹さんはリクエスト一票入っています。流石、人気ですね。頑張ります! (2017年1月13日 2時) (レス) id: 8b40b7959b (このIDを非表示/違反報告)
かなりん♪(プロフ) - こんばんは(*´∇`) どなたかが、リクエストしてたらすみませんm(._.)m キャラではないのですが鈴木拡樹くんオチお願い出来ますか? (2017年1月13日 2時) (レス) id: 46f3c28656 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:千 | 作成日時:2017年1月9日 1時