貴方との約束を破ります[沖田総司]

天然 ページ47

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千鶴｢どう言う事？




先ニシンでって…


私の先にニシン？？？？？？


お魚食べたいのかな…


あっカルシウム不足!じゃないよね？


私がニシンを追いかけてる夢？？


う〜ん…｣





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扉の向こうで



山南｢土方くんが報われるのは

相当先のようですね


にしても…ニシンと間違えるとは…｣







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土方｢ん…｣


山南｢具合はどうですか｣


土方｢ああ、良くなった｣


山南｢雪村君が今度
ニシンの美味しいお店を紹介しますと
伝えるようにと言って帰りましたよ｣


土方｢は？ニシン？｣


山南｢ﾌﾌﾌﾌ…｣


土方｢それより…帰った？今何時だ！｣


山南｢午後の6時ですかね｣


土方｢！｣


山南｢近藤さんの計らいで起こさないようにと

仕事は空いている先生でどうにかしたので
心配なく｣



土方｢おいおい…マジか｣


山南｢たまには休んだ方が良いですよ

うなされてましたからね｣


土方｢うなされてた？俺が？｣


山南｢前世…の夢でも見ていたのですかね

雪村君の名前を呼んでましたよ
すまなかった先に死んでとも｣



土方｢！！！

あいつは！？｣


山南｢安心してください

言葉が途切れ途切れだったおかげで
ニシンと間違えていましたので｣


土方｢…先に死んでの"に死ん"の部分か…
なるほどな
それで伝言がニシンの店か

はぁ｣


山南｢ボロが出てしまうとまずいのでは？｣



土方｢そうだな

気をつける｣


山南｢ま、バレてもいいと思いますけどね｣


土方｢…｣


山南｢君がそうやって隠す様に

彼女は探しているかもしれません

いつか沖田君と会った時
現状を見てどう思うのでしょうね｣



土方｢…そん時は…そん時考える


色々助かった｣


ｶﾞﾗｯ





山南｢本当にそうなったら

悲しむのは彼女だけでは無いこと
ちゃんと分かっていれば良いのですが｣

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