貴方との約束を破ります[沖田総司]

28居なくなった ページ30

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ごめんと平助に頭を下げられた


僕が呼んだのも原因がある


良く聞けば信号無視らしいし


よそ見していたAも悪いけど


悪いのは信号無視の運転手だ





総司「A、A、A、Aっ」



母「ただいま、買ってきたわよ
何食べる？思いつめてばかりじゃ毒よ？」


総司「･･･はい」



Aの母さんが
買ってきてくれたものを食べ
再び病室には静かな時間が流れた


母「もう遅いから休んだら？」


総司「いえ、大丈夫です
あのAのお母さんこそ
僕が見てるので休んでください」


母「でも」


総司「離れたくないんです」

母「それじゃ、隣のベッドにいるから
総司くんも疲れたら簡易ベッドあるし寝てね」


総司「はい･･･A･･･」



僕は手を握った


Aが握り返してくれたような気がした









貴「総ちゃん？」


総司「ん？ごめん、寝てた」


貴「もう駄目だよ？風邪ひいちゃう」


総司「あれ？ここどこ？」


貴「わからないけど、綺麗なとこだね？」


総司「そうだね」


貴「ねえ、もっと向こうに行きたいな
あの川の向こう！こっちよりもすごい綺麗だよ」


総司「え」


貴「行ってきてもいい？総ちゃんはここに居ていいから」


総司「駄目！」


貴「え？」


総司「あの川は駄目！帰ろ？」


貴「え？でも」


総司「また行けばいいから、
一緒に帰ろ？お願い」


貴「仕方ない、総ちゃんがそんな必死に言うなら」


総司「良かった」


貴「帰ろ！総ちゃん！」







総司「A･･･A･･････


ﾊｯ!夢･･･A！
あれ、いない･･･何で


嘘･･･
A！？



A！」



どうしよう･･･



もしかして目覚めなかったから



臓器提供に手術室？！


そんな･･･



A！！！！！

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